第675話 鬼の屁理屈

「鬼は望まない事をするね」

  「但し、根拠をでっち上げる」

「例えば?」

  「『和を以て貴しと為す』!」

「聖徳太子か」


・・・

【和を以て貴しと為す】

ワヲモッテトウトシトナス

(聖徳太子の憲法十七条「第一条」として有名)

他人との調和が大事であるということ。



この願いは、神の振りをする鬼に行使されただろうか?


実は、捻じ曲げて行使されている。


→ お前たちが『それ』を望んだ


『和』の意味は古代、『war』であったと考察した。


平和→ heite war


heite(憎む)

war(戦争)


これは「コイネー」からの推理だが、


古代からずっと歴史を眺めてきた鬼は、「和」の意味を『war』にすり替えた…と考えられるのだ。


そして、言う。


『お前たちが望んだであろう』


「規則一辺倒」の鬼が、なぜ人間の思いと逆をやらかすのかが、少し見えただろうか?


→ 理由付け


ヨブ記にもある。

何をするにもまず、「理由付け」をしてからなのだ。


しかも、「正義の為に動く」と見せかける。


選民の祖である「ヤコブの誓願」も悪意の捻じ曲げが行われた。


「十分の一だろう?」

「子孫の十分の一を貰うぞ」


死んだヤコブに口なし。


  「そんなつもりじゃない」


それが言えない。

だから、当人が死んでから、その屁理屈の実行が始まる。




 ■イエスと正反対の四角四面


当人が口下手でも、鬼はそれを配慮しない。


「お前の言葉通りだ」


まるで龍巻のような鬼の屁理屈(helix)である。



【helix】ヒーレックス

螺旋形のもの。



しかしイエスは、太陽のように暖かいので、当人の言葉から真意を汲み取ってくれる。



【helio-】ヘリオ

太陽の…



鬼が太陽の御子を真似る時、言葉の縁(へり)を捻じ曲げるのが常である。


こうして、日本に巣食う鬼神は、まるで正反対の虐待を続けて来たのだ。


ヨブが災難を呼ぶ形になったのも、こうした鬼の屁理屈が関係している。


ヨブは「井ノ神」の名を知らず、その立場になかったのだろうか?


我々は今、はっきり言える。


「『鬼の屁理屈』はいらない」

「底知れぬ所へ消えろ!」


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