第5話
私はそんなあいつに恋していた。
これが恋という感情なのか、ということは正直分からない。だが、他のひまわりに私は見向きもしなかった。むしろ歌詞の中のひまわり、幼稚園児が描いたひまわりの絵、誰かの家のプランターで咲いているミニひまわりを見るたびにあいつのことを思い出した。私にはあいつが特別に見えていた。ひっそりとした場所に生えているにもかかわらず、大きな夢を持っている。ただ自分のことだけを信じて。
あいつは正真正銘のひまわりだった。
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