第2話
それもあやふやな記憶から始まる。夏もまだ始まったばかりの頃、6月後半の晴れた日。友達に勧められた道を帰っていた。初めて通った道だったため、周りの景色を眺めながら帰ったと記憶している。そうでなければあのひまわりを見つけるはずがない。
あいつはひっそりとした場所に頼りなく咲いていた。
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