第46話 大氾濫Ⅺ

「ハレルヤ!」

「ハレルヤ!」

「ハレルヤ!」


「聖なるかな!」

「聖なるかな!」


「繋がらないわねえ電波の受信が悪いのか?」

「送信がうまく行ってないのか?」


久しぶりの神への呼びかけに対して

下級天使が応じて受け応える!


【我!神の端末】

下位三隊

権天使のプリンシバリティなり!


ログイン iDと接続コードを送信されたし


【聖遺物】ロンギヌスの槍を立てつつ

聖女はひとりごちる

めんどくさいわねえ!


我、神のしもべにして

神の使徒 聖女 マリーシア


接続コードは【アーリア神の加護】

【上位権限者】を要求する!


(こんな下位天使では話にならない!)

(セラフィムクラスを連れてこい!)


ワガママ言いまくっているうちに

天使たちが集まって騒いでいるのに

アーリアが気づき

「全くあの子は何をやってるやら!」


【最上位の熾天使セラフィム】を捕まえて


「まぁ良いから力を貸してあげなさい!

責任は私がとる」


世界の終末や厄災クラスの力は

どうせ要らんだろ!



今ではトロールに城壁に取りつかれ

仲間の被害が増えなかなか倒せずにいる


数体は正門をくぐり中で破壊をもたらし

都市内部の破壊も始まっている


振動や破壊の衝撃が響き身体で体感する

マリーシアも焦り出す!


早く効果的なものを神の奇跡で

発動できないものか

【神罰】【裁き】【天罰系】

効果範囲の広い無差別殺戮系が多すぎる!


人間にも罰を与える用途でも使われるし

敵味方の区別をつけんのか?


高高度を周回する『超巨大天使』

【中位3隊 第五位の力天使 ヴァーチャー】

これを見つけ近場にいて攻撃範囲内

中級天使 強すぎず弱くもない

威力もそこそこありそう


増大した要請権限のもとに【指揮下に徴収】


アリーシアは

この天使10体の【意識や視覚と同調】

指令を出す!


敵の場所や危険度の順番や属性HPまで

明確に読み取られ

即時にトロール全てのターゲットが

ロックされ頭に入る


その気になれば100箇所の同時攻撃も可能


超巨大天使ヴァーチャーの天使の光輪が

太陽の光を吸収し熱を持ち輝き出す!


光学系神罰による高高度からの直接攻撃


各自ターゲットに合わせて

光を吸収増幅レンズのように

光を特定の場所に絞り込み

ピンポイントで狙い神力により

幾重にも威力を増幅


チャージが終わるまで

わずか20秒!


アリーシアは意識下から攻撃指令を出す!

「フェイエル!」


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