第37話 大氾濫Ⅳ

「目標クリア!」

「追加指示を求む!」


作戦開始から僅か20分で目標達成だと?!


哨戒が攻撃目標危険度に応じて

巨人のトロールや鬼のオーガなど

300ほどのターゲットをつけたのだが


流石は【御伽噺の英雄】

オデッサの指揮する一航戦


空からの対地攻撃命中率が86%を超えるとか

異常である!


大氾濫の中取り残された人間を確保!

「抵抗するなら眠らせろ」

9賢者もついでで回収されている



★☆★☆


イーリスとしては正直言って

英雄のオデッサの加入は怖かった!


戦歴や知名度全てに於いて自分より遥かに上

生まれる前から戦場に身を置いている方

私の指示など従わないのでは無いか?


深い皺が刻まれた老人だが

顔だけで威圧感が半端では無い!


元魔王様の【指南役】で鍛えたことや

武王アルドレイでさえ逆らえない存在


「アルドレイお前もツラを貸せ!」

その一言で武王アルドレイでさえ部隊に

徴収され一つの部隊を任されている!


三代前の魔王からの戦歴があり

勇者に魔王が撃たれた時、

弔い合戦、仇討ちに

今の一航戦の中核300を勝手に率いて


勇者ではなく指示を出す

拠点の王城を強襲

戦場には出ない平和ボケした

王族や貴族の集まり


リングフォーメーションという

対空陣地を敷かれていたが

その対空砲火の中を敢行

城は魔法的な結界やシールドに防がれていたが

原始的な質量兵器での


急降下爆撃により

本来なら命中率33%と言われるところ

その中を80%の着弾、

異次元の変態的な練度!

熟練のエース達による働きで

城は跡形もなく大破!


オデッサが【仇討ちを成したことにより】

忠臣蔵のように御伽噺として語られている

生きた伝説である


初の対面で

【責任は全て取るので

指揮を取ってもらいたい!】


「昔のアークに似ているな、

まあ手伝ってやらう」


「あの坊やは家来にしてやるついてこい!」

子供の頃に言いおったからなw」


「好きにしろ!よきにはからえ!」と


すんなりと話が通ったのでマジで助かった!

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