第11話 中級管理神惨殺事件2

草原妖精グラスランナーの指導の賜物で

坂本さんは

【発育促進】【植物の声を聞く】

等のスキルを所得!


そしていくつもの花の芽が出てくる

坂本さんにとっては初めて育てた大事な

【子や孫にあたる存在】


グラスランナー曰く

ワガママな

植物の声は無視しなさい!

過保護だと強い子が育たない!


芽の一つが早くも植物の精霊化を果たす!

本来なら数年かかり

普通なら葉っぱの服の

幼女ドリアードのはずが


杖を持ち王冠を被っている幼女

「Aクラス以上の土やエリクサーを所望する」

「早く取ってくるのじゃ〜」

短い杖で地面をバシバシ叩いている!

なんで可愛らしい姿だ!


坂本さんをパシリにするとは

なんてワガママな精霊だ!


グラスランナーはコレを見て

「初めて見るがコレが幼少BBAか?」

甘やかして贅沢させて育てると

こんなものが・・・


坂本さんからするととても可愛い存在

なんでも叶えたくなる!


「しょうがない出かけてくる!」


そして目を話した隙に悲劇が

訪れることになる!


★☆★☆


坂本さんが帰ると

子や孫に当たる 花の精霊

幼女BBAの惨殺死体が・・


花壇の上には異世界から挨拶に訪れた

中級管理神、満面の笑みでこちらを見て

卑屈にも手揉みして足では

幼女BBAの本体の芽を踏みつけ

完全に折っている


「グラスランナー!」


「アレはどうにもならなかった!」

「即死だ!」

「苦しまずに死ねただけ・・・」


「黙れ!」


「お主の力で蘇生すれば・・」


「私の力では化け物になるだけだ」


「フィーリルお前は何をしていた!」

「お主にも罰を与える!」


生ゴミを見るような冷たい目で


「お前の血は何色だ!」

「よくも我が子を殺してくれたな!」

「『お前』と『お前に関わった全て』に

悠久の終わらない苦しみを与えてやる」


それがあの子への【墓標】だ!


友好や配下にしてもらいにきたはず?

なにがどうなった?!



特別に【私の街】に連れて行ってやる

ありがたく思うんだな!


★☆★☆


賢者ワンコと中級管理神は

抵抗もできないまま虚無に呑まれる、


【虚無とは世界の真逆の性質】

全てを無に返すだけの存在のはず?

なにもない虚無があるだけでは?



坂本さんは心を読み

「冥土の土産に生い立ちから教えてやろう」

「世界は今も無限に広がっている」

「その外側では無限♾に広がるものを

虚無が無限に食っている!」


それでバランスが取れているが

それを外周部から持ち出したバカがいた!


中央にばら撒いた結果

癌細胞の様にものすごい勢いで増殖

『この世界の中央の8割が消失した』


コレがステージ3

ほぼ手遅れの状態

ステージ4になる前にガイアの力を

借りて私が喰らった!


そして意識とも言えない虚無の集合体と融合

統合意識の一つに我がいる!


わたしには【レベル4の干渉権】

レベル5最高位の一つ下であり

食い止めるというより意図的な停滞を

引き起こしている!


そのおかげで世界そのものが存続している

その代償が何だか分かるか?


相手を納得させれるものだ!

答えられたら今回は見逃してやろう


「数多くの命か?!」


ハズレだ!


此処は虚無の世界の『表層』ではなく

『中層』意図的に停滞安定させた結果

虚無と融合する生き物ができた


それが長い年月をかけて作った街


お前が殺した のじゃ花の精霊も

私の力で蘇生した!


そこの女だ!

一つ目の毛虫の様な毛が全身に生えた

異形の存在の精霊


今では虚無と融合を果たしお前と憎んでいる

なかなか人形の虚無は見れないぞ

記念になってよかったな!


「ニクイノジャ」


話は戻るが虚無を停滞させる代償は

【生贄】世界そのものだ!


お前の異世界とお前に関わった

3つの異世界は虚無の餌にする


虚無達とのじゃ花がお前を食いたいそうだ

私が抑えていたのだがな


「お前に、勝手に異世界を

処分する権限があるのか!

そんなの間違っている思いなおせ!」


他の異世界を侵略して自分のものにした

奴が何言っている!


既に裏ではガイアとも取引済みだ!

天界で混乱を招いたお前は要らないそうだ!


坂本さんは知っている

コレが記録され他の異世界に

放映されていることも

コレで少しは私に関わって静かに暮らすのを

妨害する輩も減るだろう!


無駄な足掻きをさせてやるか!


虚無に呑まれる前に魔法を使わせてやる

せいぜい足掻くんだな!


「異世界に散らばりし我が使徒並びに

ゴーレム兵団達よ!我の前に顕現せよ!」


現れ出したところで


「ノジャ〜」

謎の号令の後に数万数十万の虚無と融合した

一つ目の毛のない白いツルツルの鼠が

一斉に押し寄せる


ゴーレム兵団は遠距離兵器

カタパルトによる岩石を飛ばす

質量兵器を展開

時間差で斉射3連!


だが、信じられないことに鼠に弾かれる?!

強度があちらの方が上だと?!



坂本さんはお優しく

今『停滞解いてるからな!』鼠算で増える

100万から1000万匹に増えるぞwww


一斉に群がられてゴーレム達は

穴だらけにされて崩れ落ち


使徒の者達は虚無と融合して

ドロドロの異形になるか

鼠に喰われる!


中級管理神だけは異形と化したノジャ精霊に

足から時間をかけて喰われる!


コレの中継途中、動画を撮影する

眷属も喰われ画像が途切れる



「フィーリル、罰として此処で

鼠相手にレベル上げしとけ1時間したら

向かいに来る!」


そこからは四つの異世界が喰われる様を

全ての異世界がリアルタイムで観察!


【あの存在には関わってはダメだ!】


天界の動乱が静まり返る事になる

一番得をしたのはガイアであろう!


★☆★☆


次の日・・・

グラスランナー

「いっぱい芽が出ておるぞ〜」


「のじゃ」「のじゃ」「のじゃ」「のじゃ」

見事精霊化に成功した 

のじゃ花の精霊達である


坂本さん

俺の涙を返せ・・・

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