7 真相

 一機のオートノマス・キャブが、ある屋敷の前に駐まった。中から男女が降り、その屋敷へと歩いて行く。男がこの屋敷を訪れるのは、数十年ぶりのことだった。二人が玄関前に立つと扉が開き、屋敷のバトラーに歓待を受け、迎え入れられた。彼に先導され、二人は大きな窓から庭の見える居間へと通される。庭でメイドが作業していたのをその窓から眺めていた者が、二人の来訪に気づき振り返った。

「よく来たな」

 その言葉で男は笑顔になる。

「博士から連絡くれたということは、わたしを一人前と認めてくれたってことですか?」

「相変わらずクダランことを言う奴だ」

 博士は鼻で笑い口角を上げる。

「お前もよく来てくれたな」

 そして、男の側にいる女を労う。

「お久しゅうございます。その節は、大変お世話になりました」

 女は綺麗なお辞儀をする。

「新しい身体に換装して貰っているようだな」

 F型と呼ばれる身体。これまで機械人間の身体は、男性でも女性でも間性(中性、両性)でもなかった。というのも、顔は性差が分別できる様相だったが、身体には性差の違い――性器――がなかった。これは骨格が同一の物を使用されており、それを覆う素体の形状で性差を表していたに過ぎなかった。つまり、機械人間に性差は必要性なかったのだ。

 しかし、機械人間が一般に普及された結果、需要と供給により、性差を際だたせる機械人間が販売されるようになった。それは表面上の体型もそうだが、際だたせる――はっきりとした違いである性器が付属されていた。また、擬似皮膚にも最新のスキン・テクスチャーが使われており、人の肌の質感に近づいていた。

「はい」

 そう答えた、幾分グラマラスな体型の彼女をじっくり見た博士は、男を見遣り訊ねた。

「お前の趣味か?」

 男は慌てながら頭振った。

「まさか、彼女が選んだンですよ」

 彼の言い分に疑義を憶え、彼女に訊ねる。

「本当か?」

「はいっ!」

 彼女は嬉しそうに返事をした。

「博士様の好みかと思いまして」

「……」

「……」

 二人が黙ったのを、彼女はにこやかに小首を傾げた。

 男は、自分と彼女との間に見解の相違というか、齟齬が生じていると思う。そもそも自分としては彼女の身体にガタがきていたので、新しい身体への交換を提案したに過ぎない。自分としては嫌いではないが、特段そこまでして欲しいと思っていなかったその身体を、何故彼女がそう思い選んだのか、思い当たる節がなかった。黙っていることで肯定したものと思われても致し方ない。それを是正しようものなら、見苦しい言い訳のようにも聞こえ、自滅しかねない。何て言えばいいのか――。

 しかし、彼より先に博士が口を開いた。

「‥‥お前‥‥」

 何でしょう。

「‥‥ロクサーヌに『博士様』と呼ばせているのか」

「んっにゃぁ――」

 何を言われるのかと身構えたが、思わぬ方向からの指摘に、そっちか、と男はそれを否定しようとして、咄嗟に出た言葉。

「『んにゃぁ』? 何だソレ? まぁいい、それよりお前も偉くなったな」

「いやそれも彼女が、なっ」

 博士様はロクサーヌに同意を求めた。

 博士は彼の言い分に疑義を憶え、彼女に訊ねる。

「本当か?」

「はいっ!」

 彼女は嬉しそうに返事をした。

 だがこの流れ、男に既視感が襲い来る。

「博士様と‥‥」

 男は彼女を見た。

「‥‥お呼びすることを、わたくしが決めさせていただきました」

 彼女はそう言うと、「博士様は困惑されておりましたが」、と笑っていた。

「ほぉう」

 博士は彼女を興味深く見た。自分の主人に敬意を表すものの、明らかに主人が困惑しているにもかかわらず、命令を無視している。無視というより、両者の多幸感を得ようとしていた。だから男を〝博士様〟と呼び、男の好みの身体を選んだりしている。媚態を示しているようにも見えるが、彼女は自分に与えてくれた情報に対し、違う情報で男に返しているのだ。それにしても、プログラムや主人の命令以外のことで情報を返そうとするのは、興味深かった。

 博士は男を見遣り、後でそのことをどう考えているのか訊こうと思った。

 が、見られた男は困惑した照れ笑いで返してきた。

「……」

 博士様と呼ばれたコイツは、α国軍の工学博士として、軍事利用目的で機械人間を製造したが、自分では解決できない問題に直面し、人のことを呼び付けた。そうかと思えば軍を辞めて放浪し、行った先で自ら事件に巻き込まれ、どうにもならなくなり、また人のことを呼び付ける。結果的にロクサーヌという機械人間を保護するが、何の因果か自分はテロ事件に巻き込まれた。

「お前もしかして、ロクサーヌを連れ回したいから、に機械人間が同行できるよう法制化させたのか?」

「ち、違います。修理師として助手が必要だと思ったので……」

 確かに、修理師にも助手は必要であり、その助手が機械人間でも構わない――否、打って付けの存在なのかもしれない。今ではそのスタイルが踏襲されており、徐々に一般にも機械人間が同行できるよう法整備された。

「元はと言えば、博士が裏から手を回してくれたことが、きっかけだったんじゃないですか」

 テロ事件後、博士はあの国の政府要人に、『コイツの面倒を総て保証してくれ』と頼んだ結果、彼らは保護され、一時的な機械人間の付帯同行の許可と、出国と他国への入国は外交特権で審査がパスされた。

「それを思い出したんで、修理師の相談を受けた時、に助言したんですよ」

 そんな奴の知り合いというに請われ、世話をし、やがて自分の道を見つけ、ちょくちょく連絡を寄越し、偉業を成し、殺された。

 博士は二人にソファへ座るよう促した。

「それでどうだったのだ?」

 博士の問いに、軽薄そうな男の顔が真顔になった。

「ええ、どうにか掘り起こしましたよ」

 彼女を殺害した若い女が渡り歩いたA、B、Cの団体だが、Aの活動内容は人の心の救済であり、Bは人の権利を求める研究と世に訴えることで、Cは直接人々の意識を変革させる活動をしていた。それぞれ思想・信条的に重なる部分はあるものの、各団体が互いの活動を支援していることもなく、ただそれらの団体に所属している者の中に、他の団体に跨って活動している者がいただけであった。それも団体の代表ではなく、一団体所属者であり、個人的に活動していたのである。それにそれらの団体は世界各国に存在し、自国で抱える問題も包括してる故に、一概に同一視されるものでもなかった。

「修理師に捜査権なんてありませんし、まして他国で起きた事件ですからね。その時点でできたのは、外交ルートを通じて訊くくらいでした。そこの捜査機関によると、団体所属者全員の素性は調べがつき、団体活動の資金源も怪しい点は見つからなかった。寄付、国、ビジネスと資金源はバラバラ。逆に拠出された資金運用も一つに収斂されない」

「そのようだな」

 博士はこれまで機械人間に対する、又は絡んだ不可解な事件に関わり、巨大な組織が背後にいると考え調べていた。しかし、そのどれもが単独犯による犯行か、犯人の手掛かりを得られることができなかった。今回の事件で各団体を調べたが、〝反機械人間主義〟を主張している以外は見つからなかった。団体は下部組織で、それら団体の資金の流動を辿れば、資金源である母体に繫がるのでは、と思っていたのだが……。

 個々が己の思想・信条で行動した結果、同じ思想・信条を持つ者たちによる、同様の事件が多発したのか――否、少なくともプライマスや他の機械人間に起きた事件は、個別の人間がやっていたとは思えない。あの事件直後は、被害に遭った機械人間は稼働不全となり、これまで蓄積された経験的記憶を消去し、新たに後天的記憶を再構築しなければならなくなった。それに、新規の人工知能システムを独自開発した企業の機械人間は、感染させられたものを処理しきれず、人工脳は破壊され、交換しなければならなくなっていたのである。しかし、それは予兆に過ぎなかった。

 侵入したデータが、人間が可視化できる映像データではなかったため、何が機械人間を稼働不全に陥らせているのかが分かっていなかった。データ自体はマルウェアであることは間違いなかったが、それが機械人間に夢を見させていたなど分からなかったのだ。その夢が記憶――感染データ――として残り、下手に夢の記憶を残したままにすると、機械人間に防衛機制が働いて、解離性障害を来すことが、後に起きた更なる事件で分かったのである。その事件の機械人間は、自分が自分を見ている夢のような感覚に見舞われ、自分でありながら自分ではない感覚となったり(離人症性障害)、記憶の一部が消去される(解離性健忘)などの症状が起きていた。唯一博士の診たプライマスだけが、夢の記憶を保持したまま障碍を来すことなく稼働し、後に起きた更なる事件の解決への糸口となった。

 その事件の背後には、世界にある大手の機械人間メーカーを対象に、一体一体研究し得る環境――資金、人材、場所があるということなのだ。そんなことができるのは、巨大な組織しか考えられなかったのだ。

 男は博士に肯く。

「資金の流れを追っても無駄。団体に所属している者たちの素性を調べても、蓋然や偶然で重なるところはあるが、それでもごく一部の者たちだけ。明確な繫がりはない。流石にそこでの調査は行き詰まりました」

「それで終わらないのだろ」

「ええ、α国にも同じ団体がありましたから、そっちを調べました。そこで一つだけ引っかかったのがありまして、それが〝異文化交流コミュニティ〟というものでした」

「何だそれは?」

「簡単に言うと、他国の文化を知りましょう、的なものでして、民間の教養講座から教育機関にまでありました。まぁ、博士もご存じの、Z社という機械人間メーカーが出資しているんですけど、実体は情報操作・世論工作などを行うプロパガンダ機関でした」

「ほぉう」

 博士は思わぬところで出た名前に眉を顰めた。

「再度、外交ルートを通じて、各団体の所属者を調べて貰ったら、当たりでした。そのプロパガンダ機関と各団体の幹部、所属者が一致。彼女を殺した女も、その土壌にあったんです。ヤツらは用意周到で、単に団体の活動をしている一人に過ぎない。しかし、その者の耳元で囁かれた言葉は脳内で反復され、次第に大きな意味さえ持つようになる」

 異文化交流コミュニティを通して植え付けられたモノが、いつかその日が来るまで眠り、あるきっかけで地上へと伸びる。

「洗脳か」

 機械人間に起きた夢事件のように。

「はい。洗脳された者は、自分が洗脳されているとは気づいていない。そのコミュニティ内の誰もが共有している認識だから、〝誰が?〟となると、誰なのかは分からない。敢えて言うなら〝自分〟でしかない。自身の信念だとさえ思っている」

 彼女を殺した若い女は、『何故そんなことをしたのか分からない』、と言っていた。夢が褪め、自分の間違いに気づくも、何がどう間違っていたのか分からず、本質的な間違いに気づかない。信念が色褪せ、虚無感を憶えただけ。

「深慮遠謀‥‥」

 機械人間メーカーが反機械人間主義を育てるとは、冗談としても笑えない。だが、その国を混乱させるには、もってこいの隠れ場所だ。しかも他の機械人間を研究する資金、人材、場所も揃っている。

「‥‥黒幕はγ国か」

 かつて国際平和機構でα国と機械人間の件でやり合い、自分たちも戦闘型機械人間の製造に着手したが、世間にそれがリークされ、計画失敗へと追い込まれた――γ国はそれをフェイクであると主張していた――。後に機械人間の一般への普及化に伴い、民間企業となったのがZ社だった。

「α国が最近慌ただしいのは、その件で動いていたからか?」

 α国政府は国内でのテロ防止法を行使し、各所を立ち入り調査を行っていた。時には暴動も起き、騒動となっていた。

「そうです。流石に今回の事件とは絡めないので。γ国が工作していたのは、確実なのは間違いないのでしょうが、確証がありませんから、藪を突っつき始めたのでしょう」

 そこへバトラーが現れ、二人の前にカップを置いた。

 男はバトラーに礼を言い、さっそく一口飲んでいた。

「リークの件もありましたから、γ国も簡単には姿を現さないでしょうけど」

 博士もγ国を監視していたが、国そのものに不穏な動きは常にあったが、よもや機械人間メーカーが反機械人間主義を育てていたとは思いもしなかった。それに彼の言う通り、リークの件もあってか、動静は慎重だったのであろう。

 警備用機械人間のウイルス侵入の件は分からないが、爆弾事件に関して言えば、当時あの政府要人がγ国との情勢不和で動いていた。事件はその最中に起き、政権から彼女を引きずり下ろし、取って代わろうとした者が画策していた。

 あの国の機械人間技術がγ国の機械人間技術に助力――事実上の提供――していたのを考えると、爆弾を巻かれた機械人間はγ国製だったのかもしれない。つまりは、密通者とγ国による事件である。その密通者が何処の誰でどうなったかは分からないが、跡を継いだ者も彼女の政策を継いでいるところから、どうやら現政権もγ国にシヴィアな態勢のようではある。ただ、遅きに失した面は否めない。

 夢事件で、機械人間メーカーZ社のエネルギー供給ステーションだけが、被害に及んでいなかった。それは、送られてきたマルウェアのデータが、偶然Z社の規格外のデータであったからだった。その点に於いて博士が調べても、不審な点は見つからなかった。

 その後セキュリティの強化を謳い、どの機械人間メーカーにも対応した、セキュリティ・ネットワーク・システムの備わったエネルギー供給ステーションを安価で販売し、Z社は業績を伸ばしていた。

「Z社が異文化交流コミュニティを通じ、反機械人間主義者を育成しているとなると、辻褄が合わないな」

「そこなんですけどね、博士も困惑されると思いますが、反機械人間主義者たちによれば、『Z社の機械人間は善い機械人間だ』と言うんですよ」

「? 何だそれ。論理が破綻しているではないか」

「その者たちには論理なんて通じませんよ。何故ならその者たちによれば、それが道理なんですから」

「まるで宗教だな」

 博士は、プライマスの夢の中に登場したラディウスの言葉、『球根は植えられ、開花に備えて眠り、やがて光に導かれる』、を思い出した。

「Z社の機械人間のシェア率が高くなれば、γ国の監視下におかれたも同然」

 仮に、独自開発した新規の人工知能システムを組み込んだ人工脳に、現時点では法規に遵守した人工知能システムだったとしても、ステーションを通して、後にZ社の機械人間に恣意的なプログラムを送ることも可能である。

「それが真相か……」

 博士はソファに凭れ、目を瞑る。

「はい」

 男は博士を見遣る。

「それより‥‥お身体の方、大丈夫ですか?」

 しばらくそのままの姿勢でいる博士を気遣った。自分より年上の博士ではあるが、老け込み方が加速している。遺伝子病である早老症のようだ。

「ん? ああ、心配ない大丈夫だ」

 博士は苦笑する。

「それで、α国は今後どうするつもりなのだ?」

「国を棄てた人間ですから、そこまでは教えてくれませんよ。今回は昔のよしみで手伝ってくれましたし、結果的に国防に関わる事案に発展しましたから」

 男も苦笑しながらそう言うと、「但し」と付け加えた上で話した。

「あくまでも予想に過ぎませんが、いずれヤルとは思いますよ。ホットかコールドかは別として。その前に〝自滅〟っていう線もありますが……」


 二人が帰り、博士は考えていた。

 機械人間はそのために生まれたのではないと願った彼女は、機械人間を悪用する者たちが生み出した、反機械人間主義者によって殺された。その者たちにしてみれば、反機械人間主義は単なる駒の一つに過ぎなかった。だから思想・信条が異なろうが、学術的見地からであろうが、コスモポリタニズムとアナキズムを表裏させていようが、見せかけの平和を謳い、自分たちの思う破壊と構築をしようとしていた。

 破壊と構築が、悟りを迎える通過儀礼だった。

 夢事件でプライマスは、主人公が人間と敵対することを選ぶきっかけとなった、救済活動していた仲間が警察に見つかる件で、あれは誰かが密告したから見つかったのだと思う、と言っていた。総ては主人公の悟りを迎えるために進められた物語である。少女に似たヘレナの死で、主人公は悟りを迎えた。だが、少女の死で主人公が悟りを迎えなかったのは、人の死を軽視させるためであった。

 その文脈からすると、犯人は少女を殺害したが、悟りを迎えなかった主人公のために、ヘレナを死に追いやる必要性があった。その犯人は、主人公の側にいた者としか思えない。「少女を殺し、仲間を売った犯人は、ラディウスしかいないと思います」と。

 機械人間が人間を殺害するよう刷り込み、それが失敗することで成功となる、きわめて希な事件を遂行し、成功してしまった。

 そして、もう一つの事件。彼女を殺した女は逮捕され、そこで事件は完結してしまい、陰で跳梁跋扈するγ国の新手の侵略は皆の知らぬ間に蔓延していく。

 その入り口である〝異文化交流コミュニティ〟は、他国の者を洗脳及び教唆煽動し、その者の国を自ら破壊させる工作機関。Z社やその裏で糸を操っていたγ国に、何らかの策を講じるべきか否か。γ国となると、おそらくその国の国民が何らかの被害に見舞われてしまいかねない。政府だけ瓦解させることは無理である。しかし、何らかの策を講じなければ、今後も何処かで同じ事が繰り返されてしまう。

 世界の為と言い、彼女の報復の為ではないと言い切れるのか。

 それで多くの国民の命を霧散させてしまっていいのか。

 ヤツらと同じ、自分の思う破壊と構築ではないのか。

 人を‥‥人の心を――。

「博士?」

 いつの間にか博士の側にバトラーが立っていた。

「巫山戯が過ぎるぞ」

 博士はそれを窘めるが、バトラーは意にも介さずテーブルのカップを片付ける。

「それで博士は、どうされるおつもりですか?」

「ん? ふむ、Zは調べたのか?」

「はい。ただいま彼らの人工知能を解析中です。他に不穏な動きはないようですが、念のためバックドアは仕掛けておきました」

「そうか‥‥今回もわたしの失態だ」

「……」

「お前に何と言われようと、やはり捨て置くことはできぬ。ヤツらの侵略を成功させてはならぬのだ」

 博士はバトラーを見上げた。

「前にも言いましたが、私はいつも博士のお側におります」

 バトラーは博士に笑顔で答えていた。




 博士様と呼ばれた男の言う通り、しばらくしてγ国は内戦状態となり、自滅へと向かっていた。政府に不満を持った一般市民が集結したのである。政府は民衆のデモに対し、軍による武力で鎮圧しようとした。しかし民衆は蜂起し、武力で対抗した。そして、内戦となったのだ。

 何故政府は、国民の反乱に気づかなかったのか。

 噂では政府が普及していた通信ネットワークや、機械人間を使って国民を監視していたが、その総てが機能しなかったためと言われた。政府が国民を監視していたことにも驚きだが、国民の多くが所有するZ社の機械人間には、人間を殺害するようプログラムされていたのである。それが無効化され、緊急保護プログラム(人間の救助・救護)が実装されていたのであった。更に軍部のドローン兵器は反政府側へと渡っていたのであった

 民衆は何処から武器を手に入れたのか。

 民衆が武器を手に蜂起した裏には、何処かの国の介入があったとされ、それは一箇国に留まらなかったという。

 真偽の程は分からないが、これまでγ国のしていた悪行が世に曝され、国際平和機構も反政府側に付き、事態の沈静化に乗り出した。

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