第52話 手




誰にも求められていないような孤独感と




どこにも属せないような疎外感




不思議と湧く寂寥感は誰にも話せない




生み出したものの儚さに思わず絶望してしまうのは自分の脆弱な精神の所為




繋がれば繋がるほど孤独を感じ




知れば知るほど苦しみが増えて




己の歪を思い知る




眠れぬ夜の子守唄




喪失感さえ、僕を責める




耳が痛くなりそうな程、うるさく鳴く虫たち




孤独と共に生きようとしても到底無理だと囁いて




伸ばされた手は掴んでる




しっかり握りしめてるよ












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