第42話 炎


痛みを分かって欲しいんじゃない


孤独をわかって欲しいんじゃない


ただ必要とされたかった


ただ求められれば満たされた


それがどんなに悲しくても 


どんなに苦しくてもよかった


目にする輝きは思った以上の毒を孕んで


心の核に蟲ろする


一度嵌ったソレは取れずに


何かある度顔を出す


笑い声など存在しない


聞こえるのは己の嘲り


光る核は偽物で


本当の核は大事にしまってある


真っ黒に光る中に 赤い炎を孕み


知らないうちに燃えている





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