第34話 痛み
痛みはどこからやって来るのだろうか
この心に刺さる棘は自分のものなのだろうか
それとも刺された痛みなのだろうか
この痛みはどこから来たのだろう
やっぱり僕の内側からなのか
やっぱり頭の中からなのか
痛みと生きる事は容易い
容易いが苦しい
真綿でゆっくりと
締まっているのが分かる
誰かが僕を苦しめる
僕が誰かを苦しめる
そうして闇は消える事なく
僕の中に居座り続ける
どの言葉が傷つけたのか
僕には分からない
苦しんでいるのが分かっても
僕の何が傷つけたのか
それとも僕以外が傷つけたのか
問うことさえ傷つけると思った
僕の何が間違って
何が正しいのかわからない
笑っていてほしいとそう願う
薄々気づいている、僕にはそれしかできないこと
本当はもっと良い言葉を掛けられたらいいのに
思いやりのある意味言葉で癒せたらと思うのに
僕にはそれができない
正しいことが出来ない
誰も救う事など出来ない
傷つける事しかできない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。