第26話 敵
何もできないことは
悪いことじゃない
何もしない事も
悪いことじゃない
ただ進んでいく皆に
置いていかれる様な気がして
必死になっていた
気づいた時には遅くて
疲れて傷ついて蔦が絡んで
動けなかった
僕の敵は ただ一人
僕と言う意地悪な検閲官だ
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