No45_2020.09.15

真夜中、高層ビルの屋上から地上を見下す。コンクリートという封印によって締め出された怪異が、経年劣化で漏れ始めている。


暗き靄が見えた。


鬼面ごしに、桜の香りが匂い立った。国家権力が怪異の件で動き回っているなら……。香りの元を見れば、白狼を連れた大和撫子がいた。


「あれが歪。私も同行を」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る