高二の時の話。

私は吹奏楽部員として、野球応援に行くことになった。

野球部員それぞれに合わせて様々な曲を用意しており、その中に「ハイサイおじさん」という曲があった(タイトルは違うが、「変なおじさん」と同じ曲)。

当日。

試合も野球応援もつつがなく進行し、ちょうど「ハイサイおじさん」を選んだ野球部員の出番になった。

前で応援の指揮をとる吹奏楽部の生徒が、楽譜を準備する吹奏楽部員に向けて言った。

「次、『ハイカイおじさん』お願いします！」

ハイカイおじさん……徘徊（ハイカイ）おじさん……不審者？

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