もし私が――

 鏡に映る自分は偽物

 私はそう思っていた

 鏡の自分は嫌いだった

 でもある日ふと、気が付いた


 ……そうか、鏡の中の私は

 あれは偽物じゃなかったんだ

 鏡に映る自分も本物

 皆が見ている自分なんだ


 今でも時たま思ってしまう

 鏡に映る自分は偽物と


 でも鏡を見て笑えたならば

 私はきっと大丈夫だろう

 それが皆の見る自分なら

 もし私が私を偽れるのなら

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る