第零話 まさかの異世界召喚 3


ふぅ。ステータス


頭の中でステータスと唱えた。


   職業 勇者  雷鳴仕佐 Lv1  状態 不安

 Hp240/240 魔力134/134 素早さ88 筋力38 知力100

 属性 炎 風 闇 光 

 スキル 初歩魔法耐性B 近接戦闘センスD 遠距離戦闘センスB

     隠密C 鑑定C 解析C 受け流しD 特殊?

 魔法 黒煙の業火D 影移動D 物理シールド 反射シールド

    水球D 光明B ウィンドエッジC 爆炎C  炎爆炎


あ。うん僕の方がすごかった! よかった……でも特殊? とは何だ?


「や、やべぇ!仕佐もすごいな!」


ちょっと条夜が驚き気味に引いている。


「Lv1でこれほどとは、流石は勇者様」


神官はなぜがドヤ顔で眼をキラキラさせながら、こちらを見ている。


「うん、僕と条夜が一緒のパーティーになったら最強、だったり?するのかな」


どさくさに紛れて一緒に行動したいアピールをしてみる。出来たかな?


「おおー! それいい考えだな!! なあいいよな?」


「まあよろしいでしょう」


良かった、これで少しは安心かな


仕佐は安心して、ため息を漏らした。


「やったー!」


すると神官が2人に近づきアスタリア王国の地図と、この世界の共通金銭を渡した。


「この地図でどこに何があるのかが分かります。それと魔王討伐のための資金です」


「あと、魔王はいつ倒しに行ってもいいですよ。」


「へ?え、すぐに倒しに行くとかじゃなくて??」


条夜が変な声を出し、キョトンとした顔で肩を落とした。


「はい。今はそれほど危険では無いので、これからは観光なりギルドに行ったりして2人の自由です」


え?なんのための召喚?


「ならやっぱ始めはギルドだろ」


気にしてないのかよ


「冒険者登録にレッツゴー!」


まあ、いいか


「おおー」


俺と条夜は拳を天に掲げ、神殿を後にした。

――そして今に至ると言うわけだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る