虹色とんぼゆらゆら揺れて
虹色とんぼゆらゆら揺れて
人差し指に留まった
ずっと見ていた
不意に出した指
それは枯れた指
その先に溜まる
ゆらゆら揺れて
女
草の匂い
その匂いを嗅いでみる
このなかから集めてきたのはぼくのこと
一つだけ足りない物たちの集合の
ひとつだけの
あつめてきたもののなかからひとつだけの
とんぼゆびのさきにとまった
ゆらゆら
くさのにおい
夕焼けの色
まぶしくて目が眩んだ
とんぼ
指の先
草の匂い
さよなら
とんぼ
ゆびのさき
くさのにおい
とんぼ
ゆびのさき
くさのにおい
これですべてです
とんぼ
ゆびのさき
くさのにおい
とんぼ
ゆびのさき
くさのにおい
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