【2-1】2020年4月20日 ライド
「やっと着いたあああああ………」
アルクールを経って5日。時刻はちょうどお昼時だが、メシはさっき走りながら食ったから吐きそうだ。その代わりに今吐き出した心の声の通り、やっと着いた。我がイゼリフ王国が誇る王都ショルヘの、悠然と佇む城壁を目の前にして四つん這いのまま感慨に耽る。
まさかまさかあのゾディアル・ハースランド本人と一緒に旅が出来るなんて、俺は
倒れる度に、あれもう終わりか?とかあの宣誓は嘘だったのか?とか1回婆さんのパニス食べに帰るか?などゾディアルさんに精神的な口撃を仕掛けられ続け、その度に憤慨した勢いで走り出すも限界が来たらまた倒れるという悪循環で過ごす事になった。
途中の村や地方都市は全て素通り。宿泊は野営。食材は現地調達で自分の分が取れなかったらメシ抜き。気配察知の練習だ、とか言って、寝てる時も時々頭に拳骨を食らわせて来る始末。3日目からはゾディアルさんが近づくと体が反応する様になったので、やっと安眠出来ると思ったら今度は延々と小石を投げ続けられる事になった。当然、俺の頭は今たんこぶだらけだ。だって石に気配は無い。今まで何て幸せな暮らしをしてたんだろう。
今俺はきっと
「結局5日掛かったな。2日もありゃ着くだろうと思ってたが、お前結構情けないな」
「あんたと一緒にすんじゃねぇっすよ!村からここまでどんだけあると思ってんすか!?500ケルメルっすよ!?500ケルメル!メルに換算したら50000メルだ!」
「おぉ計算が早くなったな!素晴らしい上達だ!」
「え?そうすか?いやぁそれほどでも…ってうるせーな!走ってる最中にずっと問題出されたら誰だってこうなるでしょ!その拍手ムカつくから止めろっ!」
「その体勢で怒っても滑稽なだけだぞ。そら、早く並べ」
前を見ると、城門の前で商人やら都民やら20人程が一列をなしている。どうやら入都手続きの為に順番待ちをしている様だ。そこに面倒くさそうにあくびをしながらスタスタと向かうゾディアルさん。この人の体力はオカしい。俺の教育は厳しいなんて言ってたけど厳しいなんてもんじゃない。地獄だ。きっと俺はシゴかれ殺されるんだ。そんな死因聞いた事無いが多分俺が
ん?そんな事出来る奴居るのか?
「へーい………」
いくら文句を言っても仕方が無いのでブスっとしたまま最後列につける。よく見ると冒険者らしき人が何人か居たが、疲れていたし、目の前にその頂点が居るので特に感動はしなかった。
・
「おおおおおお!ここが王都かああああ!」
城門から入ると別世界だった。
正方形に四方を城壁で囲む中には、約100平方ケルメルの面積の中になんと8万人もの人が住んでいるらしい。今俺たちが潜った門が南門で、出入りは西門と東門からも可能なんだと。北には門が無い代わりに奥に見える王宮を守る様に、ひと際高い城壁が泰然と聳えている。
左右を見回すと、だだっ広い道の両脇にはホルハースやガルハースがそこかしこで飼い主らしき人が与えた牧草を貪っている。どうやら出入口に近いという事で、御者や、移動用の魔獣や動物を貸借する商人が主に営業をしているみたいだ。広い道だが人通りは多く、キョロキョロしていると対向者にぶつかりそうになる。
「うるせーな。田舎モンかよ」
「田舎モンっすよ!知ってるでしょ!俺王都初めて来たんすよ。すっげーなぁ、人がこんなに溢れてる!」
「どうせ最初の内だけだ。観光は後回しにして、はぐれない様について来い」
「そういえばどこに向かうんすか?ゾディ…カイさん」
「…ハァ、だからもういいって言ってんだろ?素直に本名で呼べよ」
「いやいや!だって素性がバレたらマズい事が多いんでしょ!?だからカイって名前の方で呼べっていったのゾディ…カイさんじゃないですか!」
「まさに今お前が証明した通りだ。お前に使い分けは無理だ。ならいっその事本名で呼んでくれた方がいい。土壇場になってその病気が出るよりは何倍もマシだ。その方が俺も計算が出来る」
「ん~了解っす!じゃあ本名で!ところでいずこに?」
「ここの北東区の入り口にある冒険者協会支部だ。支部長に話をしに行くからお前も挨拶しとけ」
「協会支部!?よっしゃあ!1番行きたかったんすよ!!楽しみだ!」
「お前さっきまでへばってなかったか…?」
ゾディアルさんの後ろにくっついて南門から北へ真っすぐ伸びる大きな道を進む。
王都は、正方形の真ん中を十字の様に大きく繋ぐ道が主な通りらしく、食品や雑貨、魔具や武器などを売っている商店がずらっと立ち並んでいる。へー、とかはー、とか言いながら、目移りする度にゾディアルさんの背中を見失いそうになりながら何とか付いて行くと、見た事の無いくらい巨大な噴水が上空へ盛大に水を放つ、大きな広場へ出た。
東西南北の2本の大通りが交わる中心点にあるらしく、丸い噴水の円周を囲むように一定間隔を開けて数多くの長椅子が設置されていて、友人同士や恋人同士、家族連れが座って思い思いの時間を過ごしていたり、流れの大道芸人の一座の様な集団が得意の芸を披露しておひねりを貰っていた。俺も人だかりに交じって芸を見てみたかったが、ゾディアルさんが背中から謎の圧力を発していたので、これも後回しにする事にした。神聖級ともなれば背中にも目が付いているらしい。
そして広場を抜け半刻程歩くと、2階建て以上の高い建物が視界のほとんどを占めている事に気付いた時、唐突にそれは顔を見せた。『冒険者協会ショルヘ支部』と太い文字で書かれた横に長い看板が建物の入り口の上に堂々と飾られてあったのだ。
「こ、こ、こ、これが協会支部っっ!!」
「一々反応が大袈裟だな。お前このままだと驚き疲れて死ぬんじゃないか?」
「その前にシゴかれ疲れて死ぬと思いますけどねっ」
「そんな口答えが出来るのは余裕がある証拠だな。成程、どうやら俺は今まで優しかったらしい。胸が痛むが次からは泣く泣くお前をもっと…」
「ほ、ほらぁ!こんな所に突っ立っててもしょうがないですよぅ!早く行きましょう、早く!」
悪魔の呪文が最後まで詠唱される前に俺は、よよよと泣く真似をするゾディアルさんの腕を掴みテキパキと支部へ足を踏み入れた。
・
支部の分厚い鉄扉を開けると、夢見た光景が目に飛び込んで来た。
重厚な木でしっかりと足元を支える床や、木目調の壁。建物を支えるあらゆる角の部分は質の良さそうな金属で覆われ、その強度を補っている。
1階の広い空間の左右には、丸机とそれを囲む丸椅子がいくつも置いてあり、その一部に座っている数組の冒険者が雑談している。
正面を見ると、受付の窓口が横並びに6ヶ所設けられていて、中央の2ヶ所以外は閉じられている。
中央窓口に座っているあまりやる気が感じられなさそうな女性受付員2人の目の前には、高い天井から女性の胸元辺りまで鉄格子が打ち付けられている。棒の間隔は狭く、俺の腕でも間を通らないだろう。
左奥を見ると上の階に繋がる階段があり、受付と階段の間から職員が出入りしているので、あそこから奥に繋がる通路を通って事務室の中へ入るのだろう。
そして右を見ると広い壁一面を占領する様に大きな掲示板が何個か取り付けられていて、数多くの依頼が貼られている。その掲示板の前で張り出されている依頼を眺めている2人の冒険者の片方を見た瞬間、俺の体は走り出していた。
「あのっ!」
「ん?うおっ!何だこのガキ!?」
「あ、あのっ!あなた獣人さんですよね!?俺初めて見るんです!初めまして!」
一見すると平人と変わらぬ体格をしているが、よく見ると茶色と白から成る縞模様の髪の毛が、そのままもみあげを通り、顎髭の方まで輪郭の周をなぞるように生えている獣人が居た。
近くで顔を見ると、縞模様の毛が生えている部分以外の皮膚は平人と同じ。頭部には少し斜め上方向へ突き出す様に両耳が生えていて、鼻と口も平人と遜色無いが、まん丸いクリッとした目が特徴的だった。
平人以外の人を見たのは初めてだったから反射的に話しかけてしまった。それがいけなかった。
「お、おう、初めまして…フクロウの獣人だが…」
「フクロウ!?だからっすね!?お目目が凄く魅力てぎっ」
最後まで言い終わる前に俺の頭上に鉄拳が降り注いだ。しかも昨日大きめの石が当たりまだ腫れが引いていないたんこぶの上からだ。
これは痛い。
「いってええええええ!」
「勝手にウロチョロすんなアホ。悪ぃな、こいつ田舎から出てきたばっかで礼儀を知らねーんだ。あまり気にしないでくれ」
「あぁ、俺は別に構わねぇが…」
「ちゃんと言い聞かしとくからよ。ホラこっちだ、行くぞ。大人しくしとけ」
後襟を掴まれ涙面で引き摺られていく俺を見て獣人さんが引いている。
もっと色々話したかったのになぁ。
背中から辿り着いた所は2つ開いている内の左の受付だった。
俺は自分で立つと、ゾディアルさんが女性の受付員に話しかけていた。
「すまんが、支部長は居るか?」
「……失礼ですがどちら様でしょうか?」
「知り合いなんだが」
「申し訳ございませんが、お答えする事は出来ません。あまりこちらの支部では見掛けない方かと存じますが…冒険者の方であれば級章をご提示下さい」
やる気無さそうに見えたんだが、すごくしっかりした応対をする受付員だった。
いきなり支部長に会いに来た不審人物みたいな扱いをされている。
ゾディアルさんがどうしたもんかと頭をポリポリ掻いている。
出すのかな、アレを…
「あー、何というか、これから俺があんたにある物を見せるんだが、決して大きな声を出さないで欲しいんだ。念の為自分の両手で自分の口を覆っといてくれないか?」
「…何を仰っているんですか?意味が分かりません」
「武器の類では無いし、変な物でも無い。俺の身分を証明する物だ。頼む」
「…見るだけでしたら。ただし、少しでも怪しい物でしたら即刻不審人物として厳正に対処致します」
「ああ、それでいい。これだ、見てくれ」
ゾディアルさんが胸元から、周りから見えない様にとある首飾りを出した。
鉄格子の中から見えづらかったのか、何だかんだで素直に両手で口を塞いだ受付員が顔を近づける。
「……………………ンッ?ンーーーーーー!?」
「シーーーーッ。声を出すな。支部長は居るか?」
「ンン!ンン!」
「居るか。2階だったよな?少し邪魔するぞ」
「ンン!ンン!」
もはや見るからに驚天動地と言った感じで、女性受付員は目を最大限に見開いて首を縦に振るしか無くなっていた。気持ちはすげー分かるよおねーちゃん、俺もこの間そうだったから。もう一人の受付員が異変を察しこちらを伺いだした所で、俺達はそそくさと左奥の階段から2階へと上がって行った。
・
2階に上がると、一直線の通路が見えた。右手側に何個か扉があったがそれをどんどん通り過ぎ、道なりに進んだ一番奥の行き止まりでゾディアルさんは、コンコン、と右手にある扉を2回叩いた。
「ドロム、居るか?」
「あぁん?誰だ?」
「俺だ、入るぞ」
そう言うとロクに返事もしないまま、支部長室へと俺を連れて入って行った。
「オイ、誰が入室を許可し………って、ゾディアルじゃねぇか!何だオイ、久しぶりだな!」
「あぁ、4年ぶりくらいか?ハッ、すっかりハゲ上がったな」
「やかましい。苦労してるって事だ」
ずかずかと支部長席まで歩みを進めたゾディアルさんは、席から立ちあがった支部長らしき人と胸の前でお互いの手を組み交わしていた。
というかこの人デカい、軽く2リメルは超えている。デカだけじゃなくて厚い。盛り上がった胸板は黒い上着を膨張させ、隆々に猛った筋肉が半袖を引き千切らんかの様に唸っている。胴回りは俺が両手を回しても届きそうに無く、足元まで伸びた白い下穿は、かなり寸法の大きそうな物だ。顔はいかにも歴戦の勇士と言った様相で、ギラリと光る眼光を宿す大きい目と口回りからもみあげまでびっしりと生え茂った黒々とした髭が印象的だ。
あと頭も。ツルツルだ。
「まぁ座れよ」
「ああ、その前に…おい、自己紹介しろ」
急に振られて少し戸惑ったが、俺は大きな声で、元気よく名乗った。
「はい!アルクール村のライドと言います!今ゾディアルさんの元で冒険者見習いをしてます!よろしくっす!!」
「冒険者見習いだぁ?アルクール村っつったらあのド田舎か。おいゾディアル、この小僧は何だ?」
「まぁ色々とな。冒険者になりたいっつったから連れてるだけだ」
ゾディアルさんに促される様に、支部長席の前の向かい合っている長椅子の内の1つに腰掛けた。
うおっ、座るとふかっとする!
「………ほう、お前が、なぁ?まぁいい、今日はいきなりどうしたんだ?というかここまで素通りして来たのか?」
「いや、受付の女の子に自己紹介して通してもらったさ」
「………卒倒しなかったか?」
「しない様に最新の注意を払って貰った。最後の方はあまり言葉が喋れなくなってたが」
「まぁ滞在情報を漏らさない為にってのは分かるが…ハァ、今頃下の事務室では大騒ぎだろうな…」
ゾディアルさんが見せた物。
それは神聖級冒険者章だ。
長辺が大体5セルメル、短辺が2セルメルくらいの長方形型の薄く軽い鉄板で、丸々握りしめられるくらいの大きさだった。ゾディアルさんに以前見せて貰った偽装用の烬灰級章はずっしりとした重みがあったが、神聖級章はペラペラの板だ。
だが特筆すべきはそこじゃない。
特殊な鉱石から作られているという話通り、金属自体が淡い虹色に輝いている。そして、360度いつどの角度から見ても、板を円状に囲む様に虹が発生しているのだ。
多分俺如きじゃその素晴らしさを上手く表現する事が出来ないが、一生見続けても飽きない自信がある。実際、4日目の野営時に初めて見せて貰った時は、いい加減寝ろ、と拳骨貰うまでニンマリしながら眺めていた。
だからさっきのおねーちゃんの気持ちは痛い程分かる。
「俺専用の裏口を作っといてくれ。帝都や共和国には有るぞ?」
「ここをあんな大規模支部と一緒にすんじゃねぇよ。いやだが、考えておくか。他にも使えそうだからな」
「あぁ頼む。しかし見直したぜドロム、ちゃんと職員を教育してるじゃねーか。俺が支部長に会わせてくれって頼んだら、どこの馬の骨とも分からん奴には何も教えねーって毅然と主張して来たからな」
「それは俺と言うか、イレネスの教育の賜物だな。あぁイレネスってのは俺の部下で副支部長をやってる女だ」
ゾディアルさんは両手を組ながら何かを疑うような顔をした。
「まさかとは思うが、あんたその部下に事務作業全部任せてるんじゃねーだろう
な?」
「全部じゃねぇよ。ほとんどだ。確実に俺がやらないといけねぇ仕事以外は任せてある。考えてもみろよ、毎日毎日王家様やら貴族様のお相手しないといけねぇんだぜ?それくらい任せないと俺が過労で死ぬ。俺もう今年で46だぜ?」
「過労死したら遺族に手厚い助成が付く。だから遠慮なく働け。それにオズワルドより年下だろ?老人ぶってんじゃねーよ」
「あんな化けモンと俺を一緒にすんじゃねぇ。お前は20代だからまだ分かんねぇんだよ。40過ぎたらなあ、クるぞー?」
「今だに筋骨隆々でそんな言い訳が通じるかよ。偉い奴が一番忙しい姿を見せねーと若手がついてこねーだろうが」
ぎゃあぎゃあと、お互いのアラを探す様なやり取りをただ黙って聞いている俺。でも口は悪いけど本気でいがみ合っている様な感じはしない。昔馴染みの友人とじゃれ合っているみたいだ。
「ったく、相変わらず口の減らねぇヤロウだ。ところでこの小僧、見習いって言ったか?何だ見習いって」
「文字通り見習いだ。登録もさせていない」
油断してたらいきなり俺の話題になった事で、椅子に深くもたれていた背中をシャキっと伸ばし、軽く身構える。
「登録してない?じゃいつ冒険者になるんだ?」
「俺が許可するまでお預けだな」
「お前の許可って…それいつになったらなれるんだ…?」
なんだと?それは聞き捨てならんぞ?
「ほらーーーー!!やっぱり支部長さんでさえ疑問に抱くんだぁ!ひょっとして…冒険者にさせないつもりっすか!?横暴だ!越権行為だ!」
「うっせーな。越権ではねーよ。それに話し合ってお前も納得しただろうが」
「うっ…た、確かに納得しましたけど…まだ気持ちが追いついて無いっすよ!」
「はぁ、一度ゴネたらこうだ。ただ、段々お前という奴の事が分かって来た所だ。おいドロム、アレあるか?昇級規定一覧のやつ」
「そりゃああるがよ…アレは部外者はおろか、支部長未満の職員も閲覧禁止の目録だ
ぞ」
「俺の権限で許す。こいつに見せてやってくれ」
「はぁ、メチャクチャな上司だなお前は…ちょっと待ってろ、えーと、あったコレだ、ほらよ。見終わったら返せ」
ドロムさんはやれやれと支部長席の机に手をかざすと、何か小さい術式の様な図形を宙に浮かべ、開いた引き出しから書類を引っ張り出し、俺に渡してくれた。
「何すかこれ?えーと、冒険者階級昇格規定に関する各種取り決め?」
「あぁ、協会の偉い奴しか見れない極秘文書だ。そこに何をやったら昇級出来るか書いてある。まぁいいから読んでみろよ」
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エンプシー・リギウスのよいこのための
わくわく魔獣図鑑
出版:生命生体研究所
共著:冒険者協会
12、ドインテ
ぱっとみらくだだけどらくだじゃない
よまじゅうだよ。からだもらくだとお
なじくらいだけどあごのしたにまかく
があるからかくにんしてね。にんげん
がちかよるといそいでにげちゃうから
ひつよういじょうにおわないでね。
だい20しゅしていまじゅうだ。
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