第22話- 同化
梢を吹く風が心地よい林道を歩いていると、奥の方から木々が擦れるような音が聞こえた。
乾いた枝と枝が軋むような、そんな音。
どうせ獣がいるはずもないと、歩いていると、突然後ろから肩を捕まれた。
逃げる事もできず、ただ喉が乾く。
気付くと身体が乾いた枝に絡まれ一本の木と同化していた。
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