第60話 怪しいホクロのチェックレポート④
その日マイちゃんは普通でしたが、意外と少しだけ熱があったのでカフェに行くのはやめました。それも何かの虫の知らせ?と感じた私はすぐに皮膚科へ行くことにしました。
自宅にいた旦那さんにもやや唐突に病院へ行くことを伝えました。
「前から気になっていた大きくなっているっぽいホクロがあって、がんの場合もあるかも知れないって・・・」
いきなり私が癌かも知れない可能性に旦那さんは心配するだろうかと頭をかすめましたが、彼は何事でもない風に、
「じゃあ、マイちゃんにみかんの缶詰を・・・」
と返事をしました。数日前に風邪をひいたマイちゃんは、みかんの缶詰が食べたいと旦那さんに言い続けていました。(なぜか桃の缶詰ではない。なぜか母には言わないマイちゃん・・・買ってくれないと思っているのでしょうか??)
おそらく以前マイちゃんが風邪をひいた時に、旦那さんがみかんの缶詰を与えたのでしょう。(桃の缶詰はなかったのかな・・・?)
妻はがんかも知れないのに、私は病院へ行くというのに、「スーパーに行くよ」とでも言われたかのようなリアクションに少しモヤっとしました。彼はまだ状況がわかっていないのでしょう。無理もないことでした。口内炎が痛い時もありますが、日頃から私は元気で病気もしないので・・・
手術は怖いけれど、早期発見ならきっと大丈夫。でも転移とか・・・💦
いや、まだ癌と決まったわけじゃないから。なんでもなければ良いけれど・・・
いろんな心配や覚悟をしつつ、出かける準備をしました。そしてまた、思いついたことがありました。(つづく)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます