(二)
県警本部の一〇階建ての建物の五階に「組織犯罪対策本部」はあった。この広いオフィスに入り、中央のあたりが「薬物銃器対策課」であった。
この日のこの課のメンバーは朝から誰もいなかった。というのも、同じフロアにある会議室に皆集合していたからだ。
オフィスから出て廊下を進んだ先にそれはあった。ドアの上には「会議室」とあったが、ドアの横には木の板で作られた看板が二つ掲げられていた。その一つには「潜入捜査官殺害事件捜査本部」とあり、もう一つの方には「福山家妻子殺害事件捜査本部」と書かれていた。
(続く)
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