第42話 マイ不幸が続く
私は学校に来ていた。
朝のニュースを見て、母親が信じられない事を言っていたのは知っている。
友達も自分と距離を置いて近づいて来ない。
『仕方ない』その言葉が頭によぎる。
昼休み、普段なら友達とお喋りしながら食べてるが今日は一人きり。話かけたら相手に迷惑だと思い早めに食べ終わり、席を立つ。
『授業まで誰もいない所に行こう』
私はそう思い、人気のない体育館裏にいった。普段なら来る事もない場所だ。
私は段になってる所を見つけて、座ると涙が出てきた。『なんで、自分はこんな事になってるのだろう、なんで、友達は自分を助けてくれないのだろう。』
仕方ないとわかってはいても悲しくて涙が止まらない
泣いているとそこに中学生の男の達が来た。
私の学校は小中一貫校で体育館は中学の隣でもあった
「なんだ、先客か?」
「ちっ、邪魔だな!」
私を見て、男の人は不機嫌になった。
不良ぽい感じの人で怖かった事もあり、すぐ離れようとしたが・・・
「あれ?コイツ科学者の娘じゃね?」
「あん?あーあれか今朝ニュースでやってた差別主義者。」
「こんなとこで何をしてるのですか?ここは庶民の場所でちゅよ~」
私を馬鹿にしてくるのがわかったが無視して離れようとした。
「おい、てめぇ何無視してんだよ!」
その一人が私の肩を掴み、力任せに引っ張った。
「きゃっ!」
私はそのまま転ける事になった。
転けた際、スカートが捲れてしまいあわてて隠したが・・・
ゴクリ・・・
喉がなる音が聞こえた。
振り返ると、私を引っ張った男がさっきと違う目付きで私を見ていた。
「なぁ、コイツ可愛くないか?」
「おいおい、まだガキだろ?」
「お前ロリだもんな。」
「うるせぇ、どうせこんな所にいるんだ。クラスで居場所もないんだろ。ちょっと楽しい事しような。」
荒い息で私に迫ってくる。
「や、やめて・・・」
私は叫びたいのに声が出来ない。
「すぐよくなるからな、おい、ちゃんと撮影しとけよ。後でチクられたら厄介になるからな!」
「はいはい、わかったよ。その代わり後でやらせろよ。」
「結局やるんじゃねぇか!」
醜い笑い声が聞こえる、逃げなきゃ!
そう思い足に力を込めるが恐怖のあまり動けない、壁際に下がるだけだった。
「おーそそるねぇ~大丈夫だよ、すぐによくなるから、さあヌギヌギしようね~」
「やめてよ、こんなことしないで・・・」
私は泣きながらも懇願する。
「いいじゃん、いい表情だよ。」
よけいに興奮しているようだった。
私は制服を脱がされ、下着姿にされた・・・
「おっ、思ったよりオッパイあるじゃん。」
男が私の胸を触ろうとする・・・
『私はこのまま汚されちゃうんだ』
諦めと悲しさで涙が止まらない、
男が触れる瞬間・・・
男は転がっていった。
「大丈夫?」
私が顔をあげるとそこにはリョウさんがいた。
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