第37話 悪魔のテディベア覚醒!
カウンセラー室の悪魔のテディベアは舌打ちして、壁をガンガン叩いた。
「クソックソがぁ! 何で思い通りにいかん」
魔王様に褒められるためにマンティコアを倒そうと、刺客を3匹送ったが、いずれも倒されてしまった。しかも全員マンティコアの仲間になった。悪魔テディは次なる作戦を考える。
「もう人間はアテにならない。俺様自ら倒しにいくか」
だが、その綿毛たっぷりボディではマンティコアにワンパンで倒されるだろう。強力な魔術によってテディベアの中に魂が封じ込められているため、元の姿に戻れない。
「うーん、どうすべきか。瞬間移動して素材集めがいるが、この部屋の結界が……、そうだ!」
悪魔のテディベアは目を閉じて、一心不乱にヘドバンしながら妖しい呪文を唱える。
「モルモルモルウマエヴァンムスメカーモルチャージマモル、モルモルモルウマエヴァンムスメカーモルチャージマモル。使える魂を呼びいだせ」
すると、人型の煙が現れてきた。背が高い西洋人の見た目だ。
「ココはどこデス?」
「ここはジパングだ、ヒル・ペレス! 悪魔退治に協力しろ!」
悪魔テディの頭が割れて、ヒル・ペレスの幽霊を飲み込んだ。瞬間移動能力を持つ彼を吸収し、悪魔テディは校庭へ移動する。
「人間、ニンゲンがいっぱいだ。ワハハハハハ!」
悪魔テディはピンクの怪物のように、部活中の生徒を次々と吸い込んでいく。彼の体は膨れて大きくなり、ガ〇ダム以上に大きくなり、鼻毛真拳の使い手より筋肉質になった。
「マンティコアめ、覚悟しろ。この学校ごと滅ぼしてやる!」
巨大悪魔テディは学校の屋上に向かって、拳をハンマーみたく振り下ろした。
(続く)
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