06
「いつから行けばいいですか?」
「とりあえず明日ミーティングがあるみたいだから、それに参加してくれるかしら。」
「はい、わかりました。」
三浦さんはニッコリ微笑むと、颯爽と面談室を出ていった。
その後ろ姿を見送り、私はふうとため息をつく。
てっきり悪い話かと思ったけど、そうでもなかったことにとりあえず安心する。
入れ違いで面談室に入ってきたのは波多野さんだった。
何だかニヤニヤしている。
「百瀬、三浦さんに怒られたの?」
「へ?そんなわけないじゃないですか。」
私の回答に波多野さんは不満そうだ。
私が怒られたほうがよかったとでもいうのか、この人は。
「なんだ、つまんね。」
「つまらないとか、どういうことです?もー、波多野さんの意地悪。」
プリプリ怒る真似をすると波多野さんは私の頭を優しくポンポンとする。
「まあ、落ち着け。」
「落ち着いてますよーだ。」
とかいいつつ、本当は落ち着いてません!
なんでって、波多野さんったら何でこう自然に頭ポンポンするかなー。
そういうの女子はときめいちゃうんだよう。
くそう。
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