第18波 〜求める〜

毎日が嫌で

街の喧騒から逃げたくて

家を飛び出したあの頃

何も考えずに

ただ思うがままに動き回った


他の誰とも違う

唯一の人になりたくて

理想を追い求めた


求め続け走り抜け

遂に届いた結果


何もなかった

何も得なかった


何者かにはなれた

誰も寄り付かない異形に


認められたくて

見てもらいたい

それだけなのに


孤独になり

何もない

ただ一人の人間となった

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