第9話 救済活動の出発地点

今俺たちはスレインの部屋(副マスターの勤務室)にいる。剣の勇者様の情報を集めるためにどこに向かうかを検討していた。

「ん~まず東はないとして北か南か西かな」


「なラ、南いきませンか?そコになにかあル!」


「え……?ピンキーじゃんどうしてここにいるわけ?」


「スレインがこまっテるって言ッてタからぁ」


突然事務室に現れたピンキーは南に行きたいと…

「私は西がいいかな。西にある王国ジャスファイア王国には確か医療具の勇者様がいたはず。なにか知ってるかもよ?」


「ボクも同じ意見です!」


モモとネロは西がいいと…


「んん~…色々言ってもらって悪いけど私は北に行きたいな…そこに私の故郷があるの、詳しくは言えないけど絶対に助けになるから……」


スレインは北に、、か皆見事にわかれたな…さてどうしたもんか。ピンキーは置いておいてモモとネロの考えたこともわかる…ただスレインの言葉も気になるな。


「リンはどこにいきたいとかある?」


う~んピンキーは元魔物、野生の勘とかが働いてるのかな…ただ剣の勇者様と同じ勇者様がいる国へ行くのは少し危険が伴うがいいかもしれないし、何かヒントがあるかもしれない。けどスレインの故郷か…そして『絶対に』か、一種の賭け見たいになるけどここは信じてみるか。ただな、う~ん…


「俺は―――――――――」






あれからスレインの持ってきた馬車ギルドのに乗ってスレインの故郷がある北に向かった。話によると約2日で着くらしいが…何があるかわからないから3日は覚悟しないといけないとのこと。今馬車を操縦してるのはピンキーだ。元魔物とはいえ猿が馬を使うのか…と思ったが人間化してるからやり方はわかるとのこと。スレインとモモに心を読まれて頭を叩かれた…スレインは手加減してくれたけどモモは手加減をしらないのか…どこかの魔王だろ…と考えたら右ストレートが飛んできた。馬車の中なんだから静かにして欲しいよまったく。モモの右ストレートをきれいによけ…れるはずもなくしっかり顔面で受けた俺は夜になるまで起きなかった。起きたときには皆馬車の中にはいなかった。しっかし外がうるさいな…祭りでもやってるのかな、と思ったが実際そうだった。1つ否定するなら祭りは祭りでも血祭りだ。俺は慌てて馬車を飛びだしモモ達の元に向かった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る