モノノ怪クリニック
『モノノ怪クリニック』関川 二尋様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881930866
神社といういわくつきの場所にある診療所『七ツ闇クリニック』を舞台にした連作短編。
連作短編で肝になるのってお話とお話のつなぎだと私は思うのです。
フィギュアスケートの採点項目にも技と技とつなぎってあるのですけどね。なんもしないで滑ってるだけじゃダメなんです。つなぎも肝心なのです。それでいてメリハリも大事なわけで……構成ってムズカシイ。
『モノノ怪クリニック』ではお話とお話のつなぎが凝ってて良かったです。終盤もアゲアゲでとっても盛り上がって!
(クライマックスの盛り上がりは大事です。ここをはずされると一気にシラケます。逆にそれまで粗が目立っていても、クライマックスさえ盛り上がれば多少のマイナスポイントは流せます、私は。)
先生のキャラがいいですよねー。にじみ出る腹黒感と、結局はいいひとで終わってしまうところ。クロコちゃんがお世話をしたくなるのもわかります~。
そして子どもたちのキャラもいいですね。あとあと小ネタが満載なのも面白かったです。上手ですよね~。
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