ぽわぽわする日々
以前このエッセイ内でも触れたかと思うのですが、私がカクヨムに登録した理由というのは、新しい小説を書くため、でした。(外堀を埋めてモチベーションを上げるため、ですね)で、その小説を書こうとしたところ、全然文章が浮かばず、リハビリのためにこのエッセイを書き始めた、という経緯なんですけど。
その
文字数としては10,000文字くらい、原稿用紙だと30枚くらいでしょうか。
たったこれだけの文章にもかかわらず、書き上げるのに丸2ヶ月かかってしまいました……いくら筆が遅いとはいえ遅すぎだろう、と自分でもツッコミまくりましたが、でも、いいんです! 書き上げられたら、全て良しなのです!
久々にじっくりと小説を書いてみて、味わっていたのは生みの苦しみでした。
描きたいテーマや表したい情景、それを表現するためにどんな言葉、どんな文章を用いればよいのか。そうして選んだ言葉は適切なのか。リズムは悪くないか。他の人に伝わるような表現になっているか。
選択と見直しを繰り返し続けると同時に、自分の中にある「描き出したい物語」の形を見つめ続ける。この正解が無い自問自答、やっぱり苦しかったです。だからこそ途中で何度も休んでしまい(一週間1文字も書かないなんてこともざらでした)、ここまで時間がかかってしまったんですが。
ここ数年注力することが多かった「歌うこと」は、正解を見つけやすいんですよね。(多くの人にとっての「正解」ではなくて、自分にとっての「正解」です)「こういう曲調でこういう歌詞だから、自分のこの声でこんな雰囲気で歌えば曲の良さが伝わるだろう」っていう指針を立てやすい。
それは多分、一から曲を作るんじゃなくて、既にある曲を自分なりにどう表現すればよいかっていうところだけに焦点を当てれば良いからなんでしょうね。0から1じゃなくて、1から2にする部分を考えればよいというか。
0と1の間には大きな谷間があって、飛び越えるのに多大な労力が要る。1から2は、物凄く広い大地が広がっていて、方向に迷いはするけれど、でも、地続きで歩いて行ける。そんなイメージです。
だからこそ、久々の創作活動、すっごく苦しかったですけど、でも、その分満足感も大きいです。で、満足感からなのか、ぽわぽわした感覚にここ数日包まれています。自分よくやったぞ! みたいな。
また新しい小説を書こうと思えるかどうかは、正直まだ分かりません。
ただ、この満足感は嬉しいですし、生みの苦しみもきつくはありますが嫌いというわけではありません。だから、書きたいと思えるネタが降ってきたら、ゆっくりではありますが、また筆を執るんじゃないかなあとは思います。
それまではしばらくの間、このぽわぽわした日々をのんびりと味わおうかなと思っています。アンテナを立てて、ネタを受け止める準備だけは継続しつつ。
ちなみに書いていた小説は完全に身内向けの二次創作小説なので、公表予定はないんですが。カクヨムは「下書き共有」で身内だけに読んでもらえる機能もあって、そういう用途の場合も便利ですね。登録してみてよかった。
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