源氏パイと平家パイ

早いもので引越して3週間、もう少しでひと月が経とうとしています。最近は新居の近くのお店を探すのに楽しみを覚えています。ちょっと歩いたところにホームセンターがあるので行ってみました。初めて聞くファミレスや回転寿司屋さんなどもあり、なかなか楽しそうな場所です。美容院などもあります。


ベランダに置く植木の受け皿が欲しかったので、ホームセンターを最初にブラブラ。引越し作業で身軽にするため、だいぶ捨ててしまったのでまた少し買い足すことにしました。今の季節は扇風機なども出てきて、新製品が並んでいます。我が家にある扇風機の新製品なのでしょうか?木目調の物が展示されていました。私は家電を見るのが結構好きなので、家電売り場隅々まで見てきました。楽しいです。


お菓子売り場、ここは外せません。この前から源氏パイが食べたいなぁと思っていたのですけど、お菓子売り場をウロウロしていたら、ありました。源氏パイ。三立製菓から出ているものです。これはかなり昔からありますよね。子供の頃によく食べた記憶があります。懐かしの味です。ハート型のちょっと硬めのパイ。その隣に、見たこともないパイがありました。平家パイ?源氏に対しての平家?仲良く並んでいるじゃあないですか。それとも売り上げでこっそり源平合戦を繰り広げているのかな?なんて思いながら手に取ってみました。源氏パイのバッタもん?裏を見てみると同じ三立製菓でした。正規品なんですね。そんなものがあるのかと思いましたが、これも見たことないので、すごく気になる。でも源氏パイが食べたい。どうしよう。迷った挙句、両方買うことにしました。


源氏パイはちょっと硬めのハート型のパイで食感はサクッ?パリッ?という感じで、割と前歯気を付けようかなという硬さなんですけど、平家パイは源氏に比べると比較的柔らかいです。四角い形で、真ん中に洋酒漬けのレーズンが5粒〜8粒くらい乗っています。パッケージも紫で高貴な色を使っていますね。さすが平家です。このネーミングは、大河ドラマから取ったそうです。2012年に『平清盛』が始まったのでそこから名付けたんだとか。源氏パイも『源義経』の大河ドラマで付けたそうで、三立製菓に源氏パイはあるのに平家パイは無いのですか?という問い合わせが結構来ていたそうで、開発者の方が、子供の頃から自身もそう思っていたらしく付けたそうです。源氏パイが出来たのは1960年代で、当時パイは日本の食卓にあまり知られていなかったので、馴染みのある和風の名前を付けようとしていたんだとか。そこで、『源義経』が大河ドラマで始まることになり、付けたんだそうです。


私は、あのレーズンは煌びやかな平家の衣装を表していて、パイの柔らかさは貴族文化に溶け込んだ平家の貴人達を表現しているのだと思っていました。それに対して飾りのない硬いパイは源氏の無骨さを表しているのかなぁと。そんなことを考えながら、二つとも食べ比べしていました。どちらとも大変美味しゅうございました。

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