夢の話

久しぶりに夢を見た。最近は睡眠時間も少ないせいか、あまり夢を見ることはなかったけど、なんとなく覚えているので、ここに記しておく。




ある学校の門をくぐる。私は白いブラウスに紺色のジャンバスカート、白のハイソックスに黒革靴という出で立ちだ。カバンと一緒にラクロスの道具を持っている。女子高生の私は、入学したばかりなのか転校してきたのか分からないが、緊張している。校庭を歩き、校舎の前で、キョロキョロしていると、中から白いポロシャツの男性が出てきた。こっちに歩いてきたので、声をかける。「トイレどこですか。」その学校の先生だったようだ。「トイレはあっちにあるんだよ。」校庭にあるトイレまで案内してくれた。トイレの建物は古臭く、「ここがトイレなのか」と思ったところで目が覚めた。




出てきた校舎も制服も実際私が通った高校とは違うもので、案内してくれた先生も全く知らない人だった。この夢の意味は何なのだろう。夢は見ていても大抵覚えていないが、こんなたわいもない夢が鮮明に覚えているのは不思議だと思った。




何年かに一度同じ夢を見ることがある。私はバレエの発表会の振り付けのレッスンを受けている。その日だけ出て、後は発表会当日まで全部レッスンに行かなかった。当然出演者から外されていると思っていたが、当日行ってみると、外されていなかった。一度も練習していないまま、本番に臨む。かなり焦りながら、舞台に出て、大勢の観客の前で、最初の日の朧げな記憶を頼りに、振り付けを思い出し踊る。うまくやり切ることが出来るのか。ドキドキするところでいつも目が覚める。実際はこんな事は一度もなく、きちんと練習して出ていた。




もう一つ。私は大学生になっている。卒業論文の提出が3月初旬と期限が決まっているのに、2月の中頃で一枚も書いていない。友人に聞いたら、夏休みごろは資料も集め、書き始めたと言っていて、2月の時点では終わったと言っている。そりゃそうだよなと思いながら私は焦っている。何か書かなきゃと思っていても、なかなか始めることが出来ない。そこで目が覚める。この二つの夢は、数年に一度もう何回も見ている。登場人物も実在の人で、実際その場にいた人達だ。卒業論文も島崎藤村の『破壊』で100枚書いて、きちんと期限までに提出しているし、何も心配する事は無いはずなのだが、何故か見る。



夢は何か深層心理が表されるときくが、どんなものが隠れているのか気になった。



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