翼の無い天使

「翼の無い天使」


私は翼が無い。


だから、他の天使のように自由に空を飛ぶことも出来ない。


それに、翼が無いことで他の天使から虐められることもよくある。


それでも、中には私の事を哀れに想って手を差し伸べてくれる天使もいる。


しかし、そんな天使はごく一部。


大抵の天使は見て見ぬ振り。


手を差し伸べてくれる天使は、私の味方をするせいで虐められてしまう。


なぜ私には翼が無いのだろう。


翼の無い天使など、存在してて良いのだろうか?


そんな天使に存在価値などあるのだろうか?


親にも見離され、天使にも見放され、神にも見放された私は、


空を飛ぶことも出来ずに、この世界をさまよい続ける。

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