最強な私は皆を見返します

@hujisaki-momoka

プロローグ

「おはよう」

返してもらえるはずがないのに口にしてしまう。昔は返してくれ

るかもしれないという希望を持って言っていたけど、この半年間

返して貰えなかっただから諦めたのだ。だからもうこれは自分が

このクラスに認識されてないのを確認する儀式のようなものなの

だ。

ごたごた考えている間に<あいつ>が来た。私がこのクラスで無

視されるきかっけを作った奴だ。その名も宮島希羅だ。ちなみに

私の名前は結城美奈だ。

この学校は女子校。超単純馬鹿な男子もいない上集まった子達は

プライドの高い子供ばかり。その中でも女王様気質な希羅がクラ

スの王様ってわけだ。その女王様が私を標的に定めた。その時か

ら意地悪をする人はいても話しかける人は居なくなった。

教科書がない。次は数学なのに教科書がないのだ。ゴミ箱に視線

を走らせると破れた教科書が入っていた。

又お母さんに怒られる。無駄な出費を増やすなって。お母さんは

私がいじめられていることを知らない。だから私が破った無くし

たと言っているのだ。なぜ言わないかというといっても意味がな

いからだ。言ったら一度は謝ってくれるだろう表面上は。裏では

逆恨みされてもっとひどくなるだけなのだまったくもって無意味

だから言わないのだ。

話がそれたが兎に角ごみばこから教科書を救出する。お母さんに

怒られるのか嫌だな。そう思って席に戻ろうとすると足を引っか

けられた。転ぶ。それだけで済むはずだった。白い魔法陣が教室

の床全体に広がってなければ。

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