第8話

長男妊娠4ヶ月…

切迫早産になった

お腹がカチカチで動けなくなった私は

泣く泣く辞職

実家に帰ったりもどったりを繰り返し

その間レンは1人で自由を手に入れた

その頃の私は

レンを信じてたから何もなかったと

今でも信じてる

里帰り出産のため最後にはまた実家へ

陣痛がきてレンに連絡

急いできたら間に合ったから

1人でもすぐに仕事終わりに来て欲しかった

でもレンは義母と来るために

結局長男かけるが産まれてから到着

初めての出産はもう…

想像より大変だった

私は出血が止まらなかったのと

後陣痛のひどさで全く動けなかった

レンが来てほっとした

だからレンにはずっと病室にいてほしかったけど

両親達とご飯に行ってそのまま帰ってしまった

素直に寂しかった


ゆっくり実家で過ごす間

レンは何回か実家まで来てくれた


かけるとレン……

ぎこちなく抱っこする姿も嬉しかった



数ヶ月私は実家で過ごし

ようやくレンの待つ家に戻った


それからすぐに実父の具合が悪くなり

容態が悪化し

かけるを連れて実家で過ごした


結局かけるが赤ちゃんの間の姿を

レンはほとんど見れてなかった


かけるはとてもよく泣く子で寝ない子で

手がかかってやりにくい

それでも家族揃ってご飯を食べたかった私は

昼夜逆転生活のレンに合わして

昼ごはんを一緒に食べれるように

合間をぬって前日の夜から

ちょっとずつ作って用意していた


それも少ししか続かなかった

レンがご飯のために起こされることにキレたから


自分の行動を決められることを嫌って

ご飯を一緒に食べることもなくなった


夜もかけるがよく泣くことに

いつもキレられていた私は

朝5時くらいから公園に外へ出ることもあった

初めての育児で本当に昼も夜も泣くかけるに

私は疲れ果てて

レンにも分かってほしかったし

抱っこも変わってほしかったけど

仕事をしているのに寝れないレンは

毎日不機嫌だった

この頃すでに私はワンオペ育児


私も寝れないしずっと泣かれるし

ご飯を食べる隙間もなくて

できるだけ外にいた


レンとはもともとすれ違い生活だったけど

さらにすれ違い続けてた


かけるを1歳児から保育園に入れて

私はまた働き始めた


朝ぐずるかけるの準備と自分の準備をして

保育園に自転車で送り

電車で仕事に行き6時頃にお迎え……

へとへとだった


そんななか…

レンは先輩と店を出したいと

テナントを探すためにと

まさかの仕事を辞めた

子供もいるから仕事しながら探してほしかった

そしてレンがニートの間も

まさかの私は仕事をしながらのワンオペ育児

昼間何してんの?

ってなるくらい夜に出かけていくことも多かった


もちろんレンが育児や家事を手伝ってくれることは

ほとんどなかった


そしてまさかの………

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