夜は味方

あれは小学二年生

祖父母の家から帰る時

さみしくなった 泣きたくなった

自動車が前にぐんぐん進む

見えない道をぐんぐん進む

ぼくは暗がりを抜ける

自分の死ぬとき 考える

何もできないぼく


今は大学一年生

バイトで夜も更けた時

さみしくなった 泣きたくなった

何もしてなくても 時間は進む

ずっと家でも 時間は進む

ぼくたちは暗がりを抜け出せない

自分の時間は有限だ

だから よるとともだちになる

ぼくの時間を 教えてください

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