キリヤ公国建国史 第4回  メイルシュルフラッド独立自治公国の加盟と忍び衆の臣従っ!!

マギアンティア世界統一暦・1555年・4月21日。


 中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド公国・ローザンヌ州領・公王都・メイル市・メイル城


キリヤ公国連合国と名を改めたキリヤ公国は、ゲルニアン帝国との戦争に備えるべく様々な手立てを講じて行く。


 そんな中でゲルニアン帝国は、セレジアの実家であるガリアナ王国。


 商業都市連合国たるオルトランタ商業連合国。


 そして、セレジアの母親とは姉妹関係に在り、その妹に当たるフィーゼ・メイルシュルフラッドが嫁ぎ先であるガリアナの独立公爵家国家、メイルシュルフラッド公国。


 この三カ国へとキリヤ公国連合国の無礼な振る舞いと若造の説得をしろっ!!と言い掛かりを付けた外交書簡が届けられました。


 当然のことながら、ゲルニアン帝国の目的が丸判りである3カ国は、キリヤ公国連合国の実力も知っても居たので、ゲルニアン帝国からの圧力がかかった抗議分と大使らを突っ撥ねる事に成ります。


 ユーラシアン大陸南部地方諸国は、元々ガリアナ王国主体の同盟連合国でしたが、ナデシコ自治州区が編入された事でこの時期からキリヤ公国連合国が主体と成った同盟連合を形成する事に成ります。


 ゲルニアン帝国の崩壊は、この時にスイッチが入ったと見る後世の歴史家は多いと言います。



 メイルシュルフラッド公国は、ゲルニアン帝国との最前線城塞国家とも言える山岳地帯を有する小国。


この当時のメイルシュルフラッド公国の最大兵力は1万2千と言われて居る。


 当時の公王は、後にキリヤ公国連合国、キリヤ公国連邦共和国へと移り変わる歴史の中で辣腕を振るった若きキリヤ公国宰相内閣府の宰相、リィーゼ・メイルシュルフラッド公王。


 後に桐谷勇治と結婚した二番目の正妃婚約者であるリィーゼ・キリヤ・メイルシュルフラッド第二正妃である。


 公王であり、政治家であり、妻で在り、正妃と言った様々な顔を持って居た彼女は、専ら勇治とは政治家と王族として付き合いが深かった人物として知られて居るが、セレジアとは一線を画す様なサッパリとした夫婦関係を築いてた様だ。


 リラックスする様な付き合いがしっくりくると言って居た二人は、ベタベタとした男女関係で居るよりは、ゆったりとした付き合いを好んで居たらしく、二人切りで居る時は、談笑とティータイムを楽しむ姿を見たとの証言を侍従達の多く記録が残して居る。




 そのリィーゼは、ゲルニアン帝国との戦争である公帝戦争へと突入して行く最中で、大胆にも桐谷勇治と交渉し、キリヤ公国連合国へと加盟。


 その加盟国として莫大な援助を受けて居る。


 その対価として、リィーゼは桐谷勇治と婚約したと言う訳である。



 だがしかし、キリヤ公国連合国は、これだけではゲルニアン帝国との戦いに備えた準備に取り掛かる人材不足や対抗戦力の主たる兵力不足をカバーする事は出来ない。


 勇治と五十鈴の二人は、その人手不足を如何に解消するかを悩んで居た所に、キリヤ公国秘密工作諜報情報部局の局長として、キリヤ公国連合国の影として働く忍者、服部楓からの提案が在った。



服部楓は、キリヤ公国初期時代に、ゲルニアン帝国に雇われた勇治への刺客であつた。

 アマテラス神皇国地方の伊賀栗衆の新時代の頭領として、実践遊学の為にユーラシアン大陸へと渡った忍びであつた。


 だがしかし、近代文明社会を知らなかった故にナデシコ自治州区内での変装がバレバレと言う失態を犯してしまつただけでは無く。


 暗殺を仕掛けた筈の勇治自ら取り押さえられたと言うエピソードが在る。


 この騒動で屈服した楓は、勇治に臣下の礼を取り、甲賀霧隠衆・戸隠侍雷夜衆・風魔党忍軍衆・甲斐稲荷隠密衆と言った多くの名の在る忍び衆の名家の者達を彼の元へと勧誘したのである。


 因みに服部楓・霧隠霧奈・侍雷夜籐歌・鎌田葛葉・風魔小梅の五名らは、後世の時代では、大人気特撮戦隊ヒーロー疾風くノ一戦隊ニンニンジャーズ。


 忍風くノ一戦隊ハリケーンニンジャーズ。世界ニンジャーズ大戦ジライアン等のイメージモデルとして使われて居る。


 番組のキャッチフレーズは、忍びなれども忍ばないっ!! シュシュッと参上忍者戦隊と言う台詞は、爆発的ヒットを産んだと言う。




 そん楓の故郷であるアマテラス神皇国で困って居る戦災で焼け出されてしまった難民や路頭に迷って居り、進退をどうしょうと悩んで居る様な武家や侍達らをキリヤ公国連合国へと招致したら如何かと言うものであった。


 勇治と五十鈴の二人は、その意見を採用し、大胆にも戦国時代と成って居たアマテラス神皇国から数多の人材や難民達を移民させたと言うが、これが後に思わぬ誤算が起こる事に成る。

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