花嵐の結び

桜が散っていて

強く風がふいて

わたしの髪は

視界をさえぎる


桜が散っていて

強い風がふいて

あなたの髪が

光を浴びている


夏の風がふいて

秋の風がふいて

冬の風がふき

わたしはひとり


夏の風がふくと

秋がやってきて

冬の風がふき

あなたはひとり


桜が散ってゆく

風が桜をさらう

わたしの前を

花嵐が通りゆく


花嵐が過ぎ去る

あなたが見えた

わたしたちは

花嵐に結ばれる


ひとりにしない

もう離れないよ

気にしないで

一緒にいたいの


悲しい笑顔から

純粋な笑顔へと

変えてあげる

一緒にいようね




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る