30日物書きチャレンジ
蜜柑
6。架空グルメ
このあいだ、母が絵の本を買ってきました。そこにあった料理「野草のカルパッチョ」を作ろうと思って、ぼくはお庭でいろんなものを取ってきて、母に台所のシヨウキョカを取って、野草のカルパッチョを作りました。
でも、カルパッチョってなにかわからないから、おなべを使って材料を全部にて、おたまじゃくしですくってフライパンに入れて、母がするようにジャージャーとかきまぜました。それから塩コショウをパラパラふって、ぼくが好きなチーズもパラパラのせました。
チーズが溶けてでろんとして、ジュゥゥといいにおいがいっぱいに広がり、ぼくはしんこきゅうしました。するとうっかり火を消しわすれたので、母にちょっとおこられました。
ぼくはいつもご飯を作ってくれる母に、まず食べさせてあげることにしました。白いお皿にぼくの野草のカルパッチョがのっています。でもつやつやのチーズしか見えません。母はチーズの下の草をチーズでくるんで、パクッと一口、二口。そのまま全部食べてしまいました。ぼくの分も食べてしまいました。
でも美味しいと言ってくれたから、ゆるしてあげました。それから母は、何を使って作ったの?とぼくに聞きました。ぼくは「カラスノエンドウとたんぽぽと、もう一つは内緒」と答えました。こういうのを「かくし味」と言います。
けど、先生には教えてあげます。ぼくがかくし味に入れたのは、ショウジョウバッタでした。ぼくが一番好きな昆虫です。きっとプチッとしておいしかったのだと思います。次に料理する時はこんどこそショウジョウバッタを食べたいです。
三年一組 ──────
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます