26 廻って

「目を覚ましてくれ!乙戸!」

(主よ、なぜイロアに協力するんだ?)


レイカとヴァルキリー。もう聞くな・・止めてくれ。


「面白い事、思い付いた・・」

イロア。怪しく微笑む。


「う!」


俺は身体が動かなくなる、口もきけない・・!これは、イロアの毒?!

なぜだ?


「・・止まれお前ら!!乙戸が死ぬぞ!」


胸から爪が突き出ている?イロアに背中から貫かれているのか。

痛い・・!


「何をするイロア!!」

2人は止まる。


「いいか!あたしは乙戸を諦めた!」

な・・なに・・なぜだ?イロア・・。


「だけどな、結局は乙戸の身体は1つしかない。だから・・」


「2人で奪い合いな!これが乙戸の魂だ!」


う・・


青い球が、空中に浮く。俺は幽体離脱したのか。


「さあ、どっちがモノにするー?早い者勝ちだぞー!」


「!」(!)


レイカとヴァルキリーは・・同時に動いた。

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