18 いけにえ

俺はゲームの中へ。

バラバラに何かが散らばっている。肉?


なんだ?現世から、次々に人間が出てくる。そして、何処かへ向かう。先には、紫と緑の毒々しい建物。あれは・・イロ。


「あたしのために身体を差し出せえ!」


醜くなったイロの顔。それを治すための生贄なのか・・。

なんてことをするんだ。


「イロ!」


「おや?愛しの乙戸」


「止めろ!人々を犠牲にするな!」


「嫌だよ、あんたも、前の可愛いあたしが、好きなくせに?」


「・・そうだよ、でも今の性格は、嫌いだ!」


「なんだって?」


「そこまで酷くなかったはずだよ、昔のイロは!」


「・・・」


「目を覚ましてくれ!イロ!」


「・・バーカ!」

!!言いながら人を吸収すると、ただれた顔が治っていく。確かに可愛さが戻って来るけど・・だめだ。


「どうしても止めてくれないのか?イロ?」


「何回言わせんだよ?」


仕方ない。俺は召喚する。


(ヴァルキリー)


ゲーム内で俺が手に入れただけ存在できる。対モンスターカード。美しい。そして、強化して強い。


(攻撃する?)

俺は迷うけど、


「・・やってくれ!」


ヴァルキリーは一瞬でイロの前に


「なにっ?!」

突き刺す。俺は思わず目を逸らす。正直1番愛していたイロ。それを刺すなんて。


「ぐ・・やりやがった・・な」

イロ・・!ヴァルキリーは槍で串刺しにする。


「ま・・待って!」

俺は止める。もう十分だ・・。重傷で意識不明。二度と立ち上がれないだろう。瀕死のイロを抱きかかえ、部屋に連れて行く。


点滴と酸素マスク。酷いことをしてすまない。でも邪魔されるわけにはいかないんだ。


早くレイカとアイの解毒をするんだ。そのために、イロの秘密の部屋に、向かう。禁断合体の部屋。

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