すきま風

僅かばかりの隙間から

吹き込む風が

やけに鋭く頬を刺す


冷気の針が縫い付けるのは

おしゃべりのよく動く唇

自問自答の日々が過ぎ

抜糸の後の初めの言葉


来世でのハンドルネームを考えました


朗らかな顔

ゆったりとした音節の

優しい声色していたよ

清々しいのはうれしいな


これでいいお便りが書けそうです


笑い顔が似合ってる

背筋が少し伸びたみたい

細指の先の爪は

血色よくなりピンク色


読んでもらえたら、うれしいだろうなあ


隙間はピッタリ閉じられて

部屋の中はしんとして

文机だけが置かれてた

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