恨み辛みを

渋いお茶に

わたあめまるまる

突っ込んで

亭主関白、大爆発


出来る範囲

大きく越えた要求の

恨み辛みを思いしれ


晩酌の日本酒に少し水を混ぜてやる

微妙に合わない肴を喰らえ

後始末だけはするけれども


さんざん取られた

揚げ足を、指折り数えて

覚えてる


風呂をぬるめにしてやる

湯冷め必至の地獄釜

湯上がりに

凍るようなビールを出してやる


家事メンを小馬鹿にする

あなたに殺意覚える

男じゃないって?

包丁握り締め

キャベツの芯に八当り


それでもあなたが気まぐれに

使い終わった湯呑みを

水場に持ってきてくれた時は

少し可愛く思えて


やればできるじゃねぇか

この馬野郎と思ってしまうのだから

私も大概である

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る