イカのこころ

イカの思念。

タコ足配線を

引きちぎる。

その様はまるで地獄絵図。


その動機、要領を得ずも

相当の私怨があると見え、

まるで手が付けられず。

その獰猛さまるでワニのよう。


イカの思念。

タコ足配線を

引きちぎる。

その様はまるで地獄絵図。


自切する間もないほどに。

うごめく電線。

待機電力は虚空をさ迷い。

透明なスミは、大切な事を覆い隠す。


イカの思念。

タコ足配線を

引きちぎる。

その様はまるで地獄絵図。


タコの魂、風前の灯火。

静電気のように、触れれば

燃えて消えるだろう。


息絶えるのは時間の問題。

だがそこにイカの思念は、

真っ黒なスミを吐きかける。

その邪悪さ、石油タンカーの如くなり。

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