鳥
君を追って森の中
小川に掛かる大木
その前で振り向き君は
逃げないでと呟いた
こっちのセリフだと言う間もなく
君は大木を渡り始めた
小鳥は何を思って
鳴いているのかしら?
まるで小鳥のような君の声
楽しいの? 泣かないで? 怒ってるなら謝るわ
それとも何も考えてない?
こんなに鳴いてるってのに
何も考えてないの?
君に群がる小鳥たち
まんざらでもなさそうに君は
鷲使いのように右手をかざす
君の肩、手首、手の甲にとまる小鳥たち
なになに、教えて?
なんて?
へぇ、そうなの?
実は私もなのよ
飛び立つ小鳥に目を奪われていると
君はいつの間にか
こちらを向いて笑っていた
やっぱりあの子たち、なぁんにも考えてないんだって
おかしいわよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます