昨日の夜に会いましょう

真っ暗な、さみしい夜だったから

夜明けまで、明日の朝を思いましょう

寒くても朝焼けが綺麗だろうから


昔話みたいな君の声

何もない草原は

風がなければ静まりかえり

鈴虫さえ耳を澄ましてる


不眠症と夢遊病

二人が恋に落ちたなら

打ち明けるのは

どちらからだろう


童話みたいな私の相槌

何もない草原は

風が吹いても静まりかえり

鈴虫は昨日のことを思い出す


昨日でおよそ百年経って

目を閉じれば今日も百年になる

明日はどうだろう

百年か半世紀か、はたまた四半世紀だろうか


物々交換みたいな二人の会話

あくびをするのはどちらからだろう

まるで草を刈り取るように

朝焼けが押し寄せてきた

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