18.
わかった、と言ってトイレに入った。限界を迎えるところだったよ、気づいてくれて助かった。トイレが男女別って普通なの? 家に2つトイレあるけど男女別なんてお店以外で初めて見た。まぁ、ばあやがいるくらいだからね。もう驚かないよ。って、そんなこと言ってる場合じゃなかった。早くひなたくんのところに行かないと。
「ごめん、おまたせ」
「おう。……俺さ、実は心臓の病気だったんだ。あいつらもそれは知ってる。」
あいつらとはトップ4のことだろう。
え、私普通に鬼ごっことかしたよ。もしかしてそれで悪化して?
「お前のせいじゃないからな。元々勝手に病室抜け出してた俺が悪いんだし。まぁ、アメリカで手術が決まってそれを伝えようとしたら病気が悪化したんだよ。というか#お前__・__#も……いや、なんでもない。」
ん? 私も? そんなことがあったんだ。あの時のひなたくんも元気で病気だなんて考えたことがなかった。
「教えてくれてありがとう。私ひなたくんに嫌われたと思ってたから。」
「んなわけ! むしろ俺はお前のことがす ん"っ」
「なに言おうとしてるの? ひなた」
なんでここにしゅんがいるの? あっ! 話してて忘れてたけどみんなを待たせてたんだった。別れてから10分経ってる。
「ごめん、しゅん。昼ごはん食べ終わった?終わってたなら私昼ごはん食べなくても……。」
「だめ。僕が来る時に先食べててって言ったから今食べ始めてるくらいだと思う。僕もお腹すいたから食べよ?」
みんな待っててくれたんだ。凄く申し訳ない。しゅんが行こ? と言いながら私の手を握った。なんか慣れって恐ろしいよね。
「かな、あとでLime追加しとく」
「あ、うん。私も後でひなたくん追加しておくね。」
「ひなたくんって言った……?」
しゅんが何か考えているようだが、私たちはそれを無視してみんなの元へ急いだ。多分ろくなこと考えていない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます