人類最後の花嫁
渡 亜衣
終着駅
ゆっくりと厳重なロックをくぐって行く。
この先に彼がいると思うと心臓がうるさいほど音をたてる。
髪の毛は乱れてないか、ドレスのひだは乱れてないか…
ずっと前から一緒にいる彼と今日、初めて会うのだ。
これは人類最後の花嫁のお話。
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