第21話 神と元神
「最近、
私達3人は、歩いて鬼堂まで帰ってる途中だ。
「噂によると
え!
そんなこと初耳ですが!
「集まりだして逆に私達が襲われるとか?」
「どうだろう?」
「
人間の欲?
これは、必殺鸚鵡返しだな。
「人間の欲?」
「そうだ。
「神が此処を去った時、
「神と
「
「そうだよ。」
「
「
「神が去った後、愚か物の人間は、人間を神に仕立てあげたが、それは、マインドコントロールで、神に仕立てた人間は、特になにも力などない。」
「そこで愚か物の人間が目をつけたのは、元神である
「ことの始まりは、一家を残虐に殺害され生き残った独りの少女の切なる願いだ。」
「独り生き残った少女は、毎日、神に願いを言った。そして、自分の非力さに絶望していた。」
「もう、神が居ない世界で。人間が生み出した人間の神では、なく、本当の時の太陽神に。」
「神が居ない世界、少女の切なる願いは、神に届く訳がない。神が存在しない世界だから。」
「しかし、少女の切なる願いは、毎日、毎日、発信された。」
「少女の切なる願いは、強まり空間の狭間に引っ掛かった。」
「それを見付けたのが
「
「人間がまだ神の配下にあるときの人間の神に対する崇拝。」
「
「お前は、神に何を望む。」
「私は、私の家族を残虐に殺害した物達を許せない。」
「出来ることなら太陽神様の業火の炎でその物達を消し去って頂きたい。」
「神は、動く物には、平等だ。」
「お前の願いでその物達を業火の炎で消し去ったらお前は、何を持って平等とする。」
「その物達が消え去るのを見たのちに私も業火の炎で消し去って下さい。」
「なるほど。それがお前の考えた平等か。」
「承知した。ならば、今すぐ行う。」
「少女は、目の前の
「
「少女の目の前で、少女の家族を残虐に殺害した物達が業火の炎に焼かれた。
逃げ惑う物達、しかし業火の炎は、その物達の肉体の内側より発火して物達を消し去った。」
「それを見届けた少女にも業火の炎が発火した。
少女は、涙を流していた。」
「
「少女は、消え去る寸前に笑顔で「ありがとうございます。」と
「これが、人間と
「人間は、
なんか、悲しい話だ。
少女の家族が殺されたなかったら起こらなかった出来事。
神の平等により己も焼かれて平等とした。
でも、だとしたら今も
そこまでして願い事とは、なんだろう?
契約の始まりの少女は、家族の無念を無に還す為に己の命さえ差し出した。
でも、もっと小さい願い事なのかな?
好きな人と結婚したいとか?
でも、それの等価て、なんだろう?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます