第71話 神殿のアーシュの話 それからアラシャ?

 「明日は乗り物にも乗ろうか」「え?」

リアの言葉に目をぱちぱちさせてきょとんとする少女姿のナジュナジュ


「そうだね 楽しいよ 観覧車も祭りの会場の奥にはあるから

神話のアジェンダ様やアーシュ様の神殿の近く それに‥」少年の姿ナジュナジュ


「まあ、アーシュ様達の神殿 胸像はあの綺麗なお姿で‥長い黒髪が素敵ですわ」

「え?」リア達「ふにゅ?」アシャアシャ「・・・・・」師匠のアリステア


「伝説のアーシュ様は髪短いし、鬼瓦だよね 

目が吊り上がって魔物をちょっと軽く睨んで追い払いそう」


「ええ?もう一人のアーシュ様かしら?兄弟みたいで素敵でしたわ」


「へっ?」


「アーシュ様の手料理はどちらもお上手で 優しくて

あの深紅の眸に見つめられたらドキドキして‥

死んでしまったけど私のリアが聞いたら、きっと拗ねるわ」


「でも、それより天国でリアや死んだ両親は私の事を知ったら…」

とても悲しそうな顔をする。


「あの‥?」聞いていいか戸惑いながら少年の姿のナジュナジュが声をかけた。


「私のアラシャも

長い黒髪の私たちのアーシュ様が大好きでよくなっついているの」


「え?アラシャって?」「うふふ あの子は‥私のアラシャは‥」


「あのねええ、飛び竜はグライダーでお空に魔法の絵を描いているよん」

黒猫の小さな少女アシャが指さすのだった

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