第82話 エイルの独り言

この頃は  

兄様はずっと忙しくて 王宮か戦地にいた


少し離れた地方の王(辺境に左遷した王族)の子供である私とは


会う機会がなくて

手紙でやり取りはしていたけれど


そういえば親の薦めもあって・・レリヤ姫と婚約したばかりで


レリヤは、胸が大きくてしっかり者だったな・・あの子


あの後で、突然、現れたアーシュの横槍(?)せいで、婚約解消したっけ


まあ、でも、あの頃は、本当は兄さまの役に立ちたくて


それに当時は、黒の国に戻って連絡不通になったアーシュの事も知りたかったから


国の極秘情報も扱ってる 軍に入りたかっただけど


語学の試験と魔法の試験で落ちてしまった・・だよね


魔法、癒しの魔法をかけたら、何故か近くの建物が吹っ飛ぶし


格闘技は抜群で、剣の方は良い点をもらえたのに!


苦手の語学は あの後、アーシュが教えてくれたけど


結局、地方の行政官の位を取るべく・・勉強と

身体がやせすぎ・・て・・いわれて筋肉トレーニングに励んでいた


筋肉スターになるべく!かなりがんばっただけど 力こぶをしてみるエイル


それにしても・・随分と真剣な難しい顔


あれ?なんだろう?

僕・・なにかとても大事な事を忘れている気がする・


あ!いけない!僕の身体を捜さないと

それに・・今はアーシュが心配


この後


思い出すのが遅くなってしまったがゆえの

防げなかった悲劇に、エイルは後悔する事になる

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