風花
光を弾いた花が降る
掌かすめて囁いて
蒼へと消えた君を
僕はいつまでも見送ろう
白に赤にと色を変え
微笑み風踊る君を
留めたかった
それは確かなのだけれど
握り締めたら崩れてしまう
それも僕は知っていたから
光と色の軌跡を残し
君は空へと駆け上る
僕はいつまでも見送ろう
大丈夫
君が笑ってくれたから
僕はここにいるけれど
君の傍で空を駆けている
* * * * *
親友の詩集に、編集後記代わりに載せたもの。「風花」から着想。
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