おまけ

 横溝賞に出して一週間。

 来年にむけての反省をする一週間。

 私はミステリーを書く人間で、ホラーの経験値がほとんどありません。

 そういう人間がにわか勉強でホラーとミステリーをブレンドした面白さを狙うのは、難しかったようです。

 ゼロからプロットを組むわけではなく、荒いとは言え、形になっている長編に加筆する、しかも〆切までの時間が限られている状況でホラー要素を取り込むのは尚更、困難。

 エンターテイメントとして、ホラーのインプットをしようと思います。

 とは言え、来年はホラーとミステリーの融合を試みるつもりはそれほどなく、すごいホラー作品を圧倒するようなミステリーを書きたいというのが本音です。

 公募において、ミステリーは恵まれているジャンルです。新人賞の数は多いですから、次の〆切、次の〆切とチャレンジできる。

 実際に今、私は十月末〆切の鮎川哲也賞にむけて作業を開始しています。

 場合によっては〆切の近い賞のどちらかを選ばなければならないような状況すらあるわけで。

 かたやホラーはチャンス自体が少ない印象があります(違っていたらゴメンなさい)。

 それだけにホラーを書いて世に出よう、ホラーが好きだ、というかたがたの横溝正史ミステリ&ホラー大賞にかける熱量はすごいものがあるはず。

 ある意味でミステリとホラーの対決のような形にもなるわけで、受賞作がはっきりとミステリーかホラーのどちらかに区分される内容の場合、選ばれなかったジャンルの読み手、応募者から厳しい目でみられてしまうわけです。

 ミステリー側から書けば、ホラーの人を納得させられるだけの作品をつくらねばならないと思うのです。

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